私立桐朋学園小学校(東京都国立市)の有馬佑介先生が送ってくれたので、紹介します。
2.授業のなかで「不安」を取り除いていくために「子どもたち自身が学習をコントロールする」ことが大切である
1つずつ説明したいと思います。
読みながら、クラスの特定の子を思い浮かべていました。
その子は、授業中にフリーズしてしまうことがたびたびあります。
僕はその子のその状態をうまく概念化できなかったのですが、まさに「不安」こそ、その子の状態を言いあらわすのにふさわしいと感じました。
「不安」という考え、見方を自分自身がもてたことが、よかったことです。
そういうふうに概念化/一般化できたことで、あやふやな感覚で見ていた子どもの状況を、もう少し明確に見ることができるようになると感じました。
実はこれまで見てきた多くの子どもの中にも、この「不安」というものにとらわれていた子が複数いたように思います。
でも、そのときの自分は、それを「不安」という言葉、現象に表してあげることができませんでした。
他の誰にもおとずれることなんだと言ってあげられず、まるでその子だけがその状況に陥っているかのように考え、伝えてしまっていました。
「そこで初めて、私は『普通なのだ』と感じました」(231ページ)
これからは、「不安」を概念化することで、それにとらわれた子に、こんなふうに思わせるように接していきたいです。
この本には、「不安」を抱える子どもたちとどう向き合うかも書かれていました。
本に書かれていることは、これまでもしてきたように思いましたが、それは無自覚に行ってきました。
これからそこに、「不安を取り除く」という観点をもつことができるようになると思います。
授業においては、「ピット・ストップ」★や「選択の時間」★★「カンファランス」★★★が参考になります。
この本で書かれていた授業を通じて子どもの「不安」を取り除いていく方法について、ひとつ共通点が見いだせました。
それは、「子どもたち自身が学習をコントロールする」ことです。
ひとつ気になったことは、私たち教員自身が「不安」にとらわれている場合、どうしても自分で学習(子ども)をコントロールしたがるように感じています。
つまり、不安な教員と不安な子どもはとても相性が悪いように感じました。
不安な状態の同僚がいることに敏感になりたいとも思いました。
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★ どんなに高性能なマシンであっても、レースを終えるまでに何度かのピット・ストップ(モーターレースでレースの間にマシンの修理や調整、給油などを行うことです)が必要です。インディアナポリス500(アメリカ、インディアナ州で毎年五月に行われるモータースポーツイベントです。「インディ500」として知られています)でも、インディ・カーは平均で五回のピット・ストップが必要です。59~62ページで、数回のピット・ストップの提供の仕方が書かれています。
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