2019年1月27日日曜日

責任の移行モデルを活用する

教員の働き方改革が度々話題になります。
中学校では特に部活動指導が長時間労働の大きな要因として取り上げられるのですが、なかなか根本的な対策は難しい現状があります。ある県では、部活動指導の指導員を中学校に配置する事業を来年度予算で計上したという記事が新聞に掲載されました。しかし、その数は、微々たるもので、とても現在の問題解決には程遠いものです。
以前、『「学びの責任」は誰にあるのか』(吉田新一郎訳、新評論)を紹介しましたが、この考え方は部活動指導にも使えるのではないかと思います。また、それだけでなく生徒を人として育てるという視点からも有効なやり方だと考えます。

 この本で紹介されている「責任の移行モデル」は読みの指導の分野で有名なピアソンらによって開発された手法ですが、子供を「教師に教えてもらう存在」から「自立した学び手」に変えていくという点において、他の分野でも有効なことが示されています。

 この本の中で紹介されている「責任の移行モデル」の4段階はとても大切であるにもかかわらず、これまではそれぞれが有機的につながっていませんでした。
 その4段階とは次のことです。

①教師が焦点を絞った講義をしたり、見本を示したりする。(焦点を絞った指導)
②教師がサポートしながら生徒たちは練習する。(教師がガイドする指導)
③生徒たちが協力しながら問題解決や話し合いをする。(協働学習)
④生徒は個別に自分が分かっていることやできることを示す。(個別学習)

この4つの段階がつながって行われれば、先ほどの「主体的、対話的で深い学び」が自ずと実現するものと思います。①の教師による講義もこれまでは、ほとんどこれが授業の中心という状況でしたが、肝心の内容が焦点化されていないことが問題でした。しかも、自分たちとは全くかかわりのないような話を突然持ち出されて、「はい、これを覚えましょう」では興味が湧くはずもありません。また、②から④に進むにつれて、子供たちが担う責任を徐々に重いものにしていくというのは、実に理にかなった話です。これまでは①②がなくて、③④に取り掛かるというようなことが当たり前に行われていたように思います。それではうまくいかないのは当然です。

この本にはまだまだたくさん学べることがありますが、部活動指導についても応用可能であると思います。特に、若い先生方には、グループワークに関係するところは、とても参考になります。教師がすべて指導し、生徒はそれに従うだけという従来の部活動の在り方から、責任の比重を生徒に徐々に移行していく「責任の移行モデル」は生徒の主体的な活動を促し、生徒一人一人の自立を目指すという教育本来の目標の実現につながるものだと思います。
児童生徒は教師の言うことに従っていればよい存在だという捉え方で生徒指導をしている教師は今でも少なからずいるでしょう。部活動の指導で体罰がなくならないことからもそれが裏付けられています。もういい加減、この教育界というか、世界の大きな潮流に気づいてもいいのではないでしょうか。「感性」という言葉がありますが、この感性の鈍い教師が一番困った存在です。
授業も部活動指導も同じ学校内の教育活動なのですからこの「責任の移行モデル」でやればうまくいくことは間違いありません。あと必要なものは、その一歩を踏み出す勇気だけです。

2019年1月20日日曜日

新刊紹介『オープニングマインド』


 本書は、「間違いは誰もがおかし、それを改めることで、学んでいけばいい」という強い思いに貫かれている本です。

下訳段階の原稿を読んでくれた協力者の一人は、この本のキーワードとして次の3つを挙げてくれました。

●「公正な社会」「公正な教育」
 「最も印象的な内容は、第9章での『公正な社会』『公正な教育』についてです。同時に、日本の教育で見事に欠落している視点であることに、自分自身や日本の学校の状況に照らして納得しました。とりわけ小学校現場では、真に社会とのつながりを考えた実践が少ないのではないでしょうか。そこが欠けているから、『学校/授業ごっこ』や『正解当てっこゲーム』になるのだと改めて思いました。そして、このような現状を引き起こしている要因の一つに、教師自身が、社会とつながっていない/自立していないことがあるのではないかと。(以下省略)」
「公正な教育」を実現するための具体的な方法を、著者自身紹介してくれていますが、ここでは2つだけを引用しておきます。(123ページ)
・教室に存在する教師(教え手)は大人だけではない、という事実を真剣に捉えるべきである。
・意味をつくり出すことはいいことだが、意味のあることを行うのはさらにいい。

●「ダイナミック・マインドセット」と「固定マインドセット」
 「ダイナミック・マインドセットと固定マインドセットの捉え方、およびそれらの影響について興味を持ちました。教師が、ダイナミック・マインドセットの効果(あるいは、固定マインドセットの悪影響)について理解していること、そもそも教師自身がダイナミック・マインドセットの持ち主であることで、当然、教師の質問の質が変わり、子どもたちとのやり取りや関わりの中で、不確実性・探究・主体性・継続(的な対話)といったものを提供することができると思いました。管理職と教職員の間でも同様だと感じ、ぜひ、実践していきたいです。」
 この二つのマインドセットは、元々はキャロル・デゥエックによって『マインドセット「やればできる! 」の研究』(今西康子訳、草思社)の中で提示された考え方です。その本よりも、本書の第2~第5章で説明されている方が学校の先生たちにははるかに分かりやすいと思ったのが、本書を訳そうと思った大きな理由の一つでした。その中には、ダイナミック・マインドセットと固定マインドセットを比較しているいくつかの表も含まれます。(2つのマインドセットを別な言葉でいうと、前者は「主体性」や「チェレンジ」、後者は「無力感」と「思考停止」になります。)
 それではいったいどうしたら教室や社会に充満している固定マインドセットをダイナミック・マインドセットに転換できるのでしょうか? 本書は、その点に焦点を当てて書かれています。

●「社会的想像力」
 「社会的想像力は、私に様々なことを考えるきっかけをくれました。学びは、根本的に社会的な営みであること。基本的なレベルで、生徒が助けを得られなかったり、活動に協力して取り組めなかったりすると、学びが得られない可能性があること。社会的な成長が、知的、感情的、肉体的な健康の基礎になっていること、などです。」
 著者は、「カリキュラムを開発する人々は、これらの異なる成長の要素をバラバラなものとして扱っているだけでなく、子どもたちを人間ではないと捉えることで、本来切り離すことのできない一体性を無視してしまっているのです」(67ページ)というふうに、現在学校教育で行われている方法を痛烈に批判する形で、第6章は始めています。
 そして著者は、社会的想像力の二つの特徴として、日本人が得意な(?)「場の空気を読む力」ではなく、「人の心を読む力」と、「学業面での成果がより認識しやすい領域のものです。それは、人の行動、意図、感情、考えなどを多様な視点からイメージできたり、判断できたりする力」(71ページ)を挙げています。
 学業面だけでなく、人間関係、道徳、自己調整力、問題解決能力の形成など様々な面で、極めて重要であるにも関わらず、「学校教育のなかで社会的想像力を考えることはほとんどありません。しかしながら、社会的想像力は市民社会の基盤となっているものです。それこそが、人間関係が機能するか否かを決定づけ、法や政治的な判断の基礎となっているのです」(72ページ)。

 上記の3つ以外にも、紹介したい内容は盛りだくさんです。
 ピーター・ジョンストン氏の前著の『言葉を選ぶ、授業が変わる!』(ミネルヴァ書房)もいいですが、この続編はそれと同じか、さらにグレードアップされた内容になっていますので、新任、ベテラン、管理職、すべての教科、学年、学生、指導主事、保護者など、教育にかかわる人や、「公正な社会」「熱中できる生活」「意味のある生活」「主体者意識」をつくり出したいと思っている人すべてのための本です。

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2019年1月13日日曜日

一人ひとりをいかす教室づくり、小さくはじめよう


いよいよ3学期が始まりました。みなさんはどのような学習計画を準備していますか?
一、二学期の経験から、子ども達のつながりや助け合う学級文化が生まれてきた頃でしょうか。これまでの学習履歴から、一人ひとりにどのようなレディネスがあり、どんな興味関心があるのかもお互いがわかってきた頃だと思います。

教室にはまだまだ小さなトラブルはあるものの、学習環境は落ち着き、いよいよ学習にじっくりと目が向けられる時期。子どもたち一人ひとりの学習やその理解差に目が届くゆとりが生まれる三学期です。一斉に全員が同じスピードで理解ができるという幻想を一度脇に置いて、一人ひとりに焦点を絞った教え方にチャレンジしてみませんか。

でも、いきなり個々のペースにあわせた学習を管理するのはなかなか想像に難しい。そこで、これまですでに育ててきた学習環境をベースにして、『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ』★を参考にして、私たち教師が安心して子ども一人ひとりに焦点を絞った教え方を提案します。

第9章「一人ひとりをいかす授業を可能にするクラスづくり」には、まず「小さく始める」ことが紹介されています。

"一人ひとりをいかす取り組みは、意味のあることを各自が静かにおこなう「地固めの活動」を生徒全員にやらせることからはじめるのがいいでしょう"(P.182)

"生徒全員が完全に静かに一つ(あるいは複数)の地固めの活動に取り組めるようにすることは、個人や小グループの生徒を教師が選んで教えられるようにするための地固めになるのです。〜最初のうちは、一部の生徒には地固めの活動に取り組んで、他の生徒には話し合いや協力する必要のない異なる課題に取り組ませるといいでしょう。"(P.183)

学習活動中は、静かに取り組むことが基調となります。騒がしい中では集中できません。教師も安心して子どもたちに学習を任せることができません。これは教師からの規律で静かにするというよりは、お互いの課題に集中するために、お互いが静かな学習環境をつくる責任を一人ひとり子どもたちに渡していくことを意味します。

つまり、全員が同じ課題に取り組む経験を得て、それぞれの課題に沿った学習へ発展させていくのです。ふりかえりをジャーナルに記入する、一人ひとりが好きな本を読む、国語の漢字練習をする、算数の計算問題を解く、図工でスケッチを描くといった、全員が静かにそれぞれのペースでできることからはじめます。静かな学習環境が整ったとき、教師が個別に教えに介入できるからです。また、一人ひとりが異なった課題に少しずつ取り組むことで、全員が常に同じことをやらない意識づくりと、自分が取り組んでいる課題の大切さを知ることができます。

"例えば、小学校なら、国語の時間に生徒全員が同じ本箱から選んだ本をペアで読んでいる状態をつくります。読みのレディネスによって分けられた部屋の読書を10分間した後に、生徒全員を1カ所に集めて一つの話をみんなで聞き、クラス全員でそれについて話し合います。"(P.183)

まだ日本には、読みのレディネスによって分けられた本棚はきっと多くありません。教師があらかじめ難易度別(絵本から、簡単な本、文庫、さらには小説など)に分けた本を選書しておいて、一人ひとりと今読んでいる本や興味と照らし合わせて相談し、手渡していくことからはじめてみるのがおすすめです。

算数においても計算技能の習熟場面で一人ひとりをいかす教室づくりを「小さくはじめる」練習にはもってこいです。そんな算数実践を以下に紹介します。

ここでは、特に「何をいかす?」(内容・方法・成果物・感情・学習環境)★★をもとに「小さくはじめる」取り組みを紹介します。

一人ひとりをいかす計算学習では、学習内容の計算技能の習熟場面をいかします。そこでは、その取り組みの速さに差が生まれやすいものです。一斉指導のもとでは、習熟の早い子はどんどん進むことが許されず、遅い子は常にプレッシャーにさらされてしまいます。

そこで一人ひとりをいかす学習方法として小さくはじめるには、3つのコース別学習が考えられます。ホップ、ステップ、ジャンプコースと名づけられた3コースには、教科書やドリル教材からそれぞれ難易度別の4問ずつ用意します。例えば習熟にかけられる単元で5時間分を学習計画表にして、子ども達に配布し共有します。

子どもたち全員がまずは全てのホップコースの4問ずつからはじめる約束です。最初に全員が5時間分をカバーしてしまうことで、計算のやり方を学び、学習の見通しをもつことができます。習熟が遅い子にとっては、まるでパズルの全体像がわからずにつくっているようなものです。理解する前に、目の前の多くの練習問題につまずいてしまい、達成感を味わえずにやる気を失い、ずるずると停滞してしまう。ホップコースで見通しをもてるように少ない問題数で先に単元全体を学び、ステップコースでより一層の習熟へ時間を当てることは、学習の苦手な子にとっては安心して学べる環境づくりとなります。理解の仕方は様々ですから、子どもたち一人ひとりが異なる学習に慣れてきたら、進め方を各自が選択できるとよいでしょう。

一方、習熟の早い子にはホップ、ステップ、ジャンプコースを終えるだけでなく、基礎的な内容から、より発展的な課題へ取り組める機会が用意されています。これまでの「アハ!」とすいすい解ける楽しみから、虫食い算や問題づくりといった発展課題を用意しておくと、「う〜ん」と時間をかけて考える悩む楽しみへと算数の理解が変わっていきます。

学習の成果物はノートに現れます。計算を解いたら、まずは自分で採点します。最初の内は、そのノートを教師が一人ひとりをチェックします。そこで、早く進めようといい加減に採点しようとする子や理解が曖昧な子、子どもたち一人ひとりが正しく採点できているか、どこにつまずきをあるかを確かめ、補助問題をさらに渡したり、見とどけたりしていきます。

学習計画表に照らし合わせながら自分で学習を進めることによって、子どもたちは見通しがもて、やる気が高まります。終わった課題を計画表に塗りつぶすことから、自分で進める自信を持つことができます。できるようになった満足感と達成感で感情が満たされるようです。

学級の児童数が多い日本において、40人分の学習計画は用意できませんし、そもそもその必要はありません。教師1人で対処できる枠を遙かに超えているため不可能です。まずは、大まかにコース別にすることから練習しはじめ、ゆくゆくは6〜7コース(この本ではコーナーやセンターという実践が紹介されています)へと広げていけるようみてはどうでしょうか。

一人ひとりをいかす教え方を続けていくと、子どもたちの理解の早さは教師にとって問題にならなくなります。みんな違っていることが当たり前のようにわかってきます。すでに、一、二学期の経験から子どもたち一人ひとりには、それぞれ異なったレディネスがあり、誰にも一人ひとりの学習ペースや理解の仕方があり、教師から全員にその支援が必要なことが気づけることでしょう。一人ひとりをいかした学びは、子どもたちがじっくり理解しようと安心してゆっくり学んだり、意欲的にどんどん進めてみたり、学習を自分で管理し、自分で分かって進もうとするオーナーシップ(学習とは自分のものという意識)を育てていくのです。

新学期を迎え、新しい気持ちで、新しい学習環境づくり、授業づくりがスタートしたかと思います。それをぜひ一人一人をいかす形で具体的な実践に挑戦してみませんか?ぜひ取り組みを教えてください。


『ようこそ,一人ひとりをいかす教室へ: 「違い」を力に変える学び方・教え方』キャロル・アン・トムリンソン (著)、山崎 敬人、山元 隆春、吉田 新一郎 (翻訳)
(それの一人ブッククラブの記録は、http://igasen.blog22.fc2.com/の2018年の年末から2019年の年始にかけて、アップされています。)

★★
P.107にある一人ひとりをいかすための三つの視点「何をいかす?」「どういかす?」「なぜいかす?」が参考にするとよいでしょう。詳しくはPLC便りを参考してください。ただし、これはすべての視点をすべての授業でいかすものではありません。

PLC便り「一人ひとりをいかす教え方」って、どういう教え方?」 
https://projectbetterschool.blogspot.com/2017/07/blog-post_23.html

2019年1月6日日曜日

教師の新年の誓い (New Year Resolution)

新年、あけましておめでとうございます。

お正月らしさが薄れたと言われる最近のお正月ですが、皆さんはどのように過ごされましたか。紅白歌合戦が幕を閉じた瞬間に、画面が切り替わり、雪深い寺の境内が、除夜の鐘の音とともに映し出されると、それとなく神聖な気分になる人もいるのではないでしょうか。

その瞬間、過ぎ去った1年のことを思い起こしたり、新しい年に思いをはせたりするものです。今年は、何をやろう!何を成し遂げよう!と。

世界中の仲間たちは、新しい年を迎えて何を決意するのだろう。教師として同じ思いをもつのだろうか。それとも、予想外の決意を表明しているのだろうか。興味があったので、”Teacher" , "New Year Resolution"で検索をして、調べてみました。その結果が、下のリストです。ただし、このまとめは、あくまで私の個人的見解によるものです。また、これらは、日本人の考える「お正月の誓い」ではないようで、9月から始まる新学期を想定したもののようです。

1  常にポジティブでいよう(Stay Positive)
教師にとっても、子どもたちにとっても、教室が常に楽しさにあふれる場所であるように。お互いを認め合え、学びあえる教室づくりを。

2  ルーティーン化した教室にスパイスを(Spice up your classroom routine, Try new things, Be creative in class)
新しいテクノロジー、新しい指導法にトライしよう。月に1つ新しいことにチャレンジするという目標を立てて望んではどうだろう。

3  ワーク/ライフ・バランスを実現させる(Get Your Work/Life Balance in Order)
教師として仕事を楽しみ、充実させるためにも、個人の生活を豊かに、楽しもう。それが、子どもたちの豊かな生活につながるはず。

4  一人ひとりの子どもを見つめて(Give Individual Time & Attention to Students)
授業内での個別の関わりだけでなく、様々な場面で、一人一人の子どもに目を向けよう。優秀な生徒であっても、問題のある生徒であったとしても、同じように。

5  子どもたちに学びの責任を受け渡そう(Get Students Involved/Empowered, Get everyone excited about learning)
子どもたちが自分の課題や活動を自分でコントロールし、力を発揮できるように。学びのオーナーシップを子どもたちの手に。

6  働き方を変えよう ー スマートに働こう(Get Organized – Work Smarter, Not Harder)
新年は、新しいスタートを切れるチャンス。この機会に、働き方を見直そう。

7  計画的に(Plan ahead, Make Better Use of Planning) 
「自転車操業」のストレスから自由になれるよう、計画的に。

8  個人のゴールを設定しよう(Set Goals & Avoid Autopilot Mode)
自分にとって大切かつ優先順位の高いゴールを設定しよう。できれば、達成可能なゴールを月に一つ設定し、一つ一つ達成していこう。

9  保護者との関わりを深めよう(Engage more with parents, Talk to parents more)
保護者と良い関係を築くよう努めよう。個人面談、SNS、メモなど、できるだけ多様な方法で。

10 自立した教師としてしなやかに(Don’t Let Admin & School Policies Get You Down, Learn to let things go, Believe in yourself)
自分自身の力ではどうしようもないことがあるのが人生。納得できない政策や山のようなペーパーワークなど、課せられるものがあったとしても、自分を見失わずに。


教職に就いているものとして、共感できることがたくさんあると私には感じられました。とりわけ、新しい学び方を模索していこうとする意思が強く感じられこと、教師の働き方や生き方の見直しが大きなテーマとなっている点が印象に残りました。番外編として、面白いと思ったものが二つありました。これらは、あまり日本の先生からは出てこないものかもしれません。
◯典型的な仕事服から脱却して気分を変えよう(Dress to Impress Yourself)
◯キャリア・アップも考えて(Plan Your Move Up the Payscale)


皆さんは、年頭にあたり、どのような誓いを立てましたか。このリストに、新しい見方や視点はあったでしょうか。

2019年が、皆さんにとって実り多き1年となりますようお祈りいたします。今年も、よろしくお願いいたします。


☆参考にしたサイト