先週のこのブログに、以下のように「職員会議」に関する記事がありました。
「前例踏襲」は日本社会の悪しき習慣のようなものですが、「変える」ことに対する抵抗はどの組織においても強いようです。この思考停止状況から抜け出すためには、やれる部分から変えていくことです。だれかがやってくれるのを待つのではなく、自分がということですね。特に、学校では管理職がやる気になれば、変えられることは結構あります。
会議のやり方、校内研修のやり方等。
また、管理職でなくても、学級担任、学年主任、一職員としてやれる改善もあります。ある学級担任が始めた「学級通信」の面白さに刺激されて、周りの先生たちにも広がっていき、いつの間にか学校の半分以上の学級で発行されるようになった例。ある学年だけでスタートした「朝の読書」が学校全体で取り組まれるようになった例。
さて、今から23年前に出版された「親と子と教師への手紙」(佐高 信著)において「今の学校にいらないもの」として「1修学旅行 2 PTA 3給食」が例示されていますが、本質的には状況は変わっていませんが、3つとも今でも続いています。
1と3に関しては、それぞれ利害関係者の数が多く、経済的にも大きなマーケットになっているので今更やめられないというのが本音のところかもしれません。
また、PTAに関しても、惰性で続いているとしか言いようがありませんが、「地域・保護者」との連携と言うお題目がある以上、これもやめられません。
ただし、その学校の実情に応じて、その機能の一部を停止するなどの措置は必要です。PTA活動をどの程度までやるか、できるかという選択肢は学校にあることが大切です。それなしに、「みんながやっているからうちの学校も続ける」では、一部の役員だけに過重負担となる実態がいつまでも続くことになります。