2024年7月8日月曜日

インストラクショナル・プレイブックの実践を始めませんか

学校教育における「プレイブック」の可能性を論じた記事をPLC便りに書いたのは、二年ほど前です。★1 その記事は、「教育実践に関わる人々の経験と叡智を集めたプレイブック。しかも、検証と更新が止むことなく続けられる。プレイブックの作成と更新そのものが、教師の学びと成長を生むプロセスになっていると言えそうです。」と結んでいます。

当時はまだ学校用プレイブックを具体的に紹介できる手立てがなかったのですが、この度、『インストラクショナル・コーチング』(ジム・ナイト著、図書文化、2024)が発刊されることが決まったことを受け、多くの皆さんと、学校用プレイブックの可能性を再確認し、学校における実践に向けて、第一歩を踏み出したいと思い、改めて取り上げたいと思います。

同書の最終章(第6章)は、「インストラクショナル・プレイブック」(教員用プレイブック)です。

今、日本の学校は、深刻な危機にあると言っても過言ではありません。そのような現状を救う可能性をもった一つの方法が、インストラクショナル・コーチングです。★2 教員を元気にし、学校を、学び合える、ポジティブな空気の充満したコミュニティーに変えてくれるものだと確信しています。

そして、その中核にあるのが、「インストラクショナル・プレイブック」なのです。同書では、インストラクショナル・プレイブックの必要性について、次のように述べています。

「世界中の教室の本棚には、教員研修/ワークショップの後に開かれることがない本がたくさん飾ってあります。インストラクショナル・プレイブックはその状況を変えるためにデザインされたものです。研究されたことを棚から取り出し、教室での実践に移すことによって、コーチと教師をエンパワーするものです。」


効果的な教え方、それも、研究の裏付けるのある教え方を、教員が教室で実践できるようにするためのツールが、インストラクショナル・プレイブックなのです。

「インストラクショナル・プレイブックが重要な理由は、本を読んだり、教員研修に参加したりした後でも、教師が教え方を効果的に実践するための具体的な情報をもてていなかったことにあります。ほかのすべてのプロの仕事と同じように、教師が紹介されたアイディアを実践することが期待されているなら、アイディアは具体的で、行動に移せる知識に変換されている必要があります。」

さあ、一緒にインストラクショナル・プレイブックについて、学び始めませんか?そして、日本版インストラクショナル・プレイブックを創りましょう。

新しい一歩を踏み出したいと思われた方は、ぜひご連絡ください。pro.workshop@gmail.com



★1 学校版「プレイブック」の可能性を考える PLC便り 2022年5月15日  

https://projectbetterschool.blogspot.com/2022/05/blog-post_15.html

★2 インストラクショナル・コーチングの時代がくる PLC便り 2022年4月7日  https://projectbetterschool.blogspot.com/2024/04/blog-post.html

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