以下は、明日発売の『教師の生き方、今こそチェック! あなたが変われば学校が変わる』(アンバー・ハーパー著、新評論)の「訳者あとがき」からの引用です。
あなた自身の、そしてあなたの職場の「働き方改革」は進んでいますか?
最近は、これまでの教職員の働き方の現状を示す言葉として「定額働かせ放題」「やりがい搾取」などが広く聞かれるようになりました。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、教師の仕事が増えたことも大きく取り上げられています。さらに、中学校の土日の部活動を地域に移行するという大きな計画が始まっています。こうした背景があって、どの学校でも、いわゆる「働き方改革」を進めようという動きが強まっています。
しかし、本当に「働き方改革」は進んでいるのでしょうか? ただ早く帰ることだけを「よし」としているのではありませんか? 本来は、それぞれの生活(人生)にゆとりをもち、有益な時間の使い方をすることが目的だったはずなのに、早く帰ることそのものが目的となっていることも多いのではないでしょうか? 本書は、そういう人にこそおすすめしたい本です。早く帰れるようになったからこそ、時間の使い方を考える必要があります。本書では、仕事と成長が両立できるようなあり方を目指しています。
現在置かれている環境に安住せず、成長を求めてチャレンジをしていくあなたの姿、それこそがあなたの目の前にいる生徒にとって一番のお手本になると思います。ぜひ、本書を読んで、書き込みなどをしていただくとともに、自分自身を振り返ってください。改めて時間の使い方を考えれば、きっとすばらしい成果が現れるはずです。
また、学校での仕事量が減らず、人から割り振られる仕事が多すぎて困っている人にもおすすめです。本書では「ノー」と言うことの難しさについても書かれていましたが、日本ではさらにその傾向は一層強いように思われます。あなたも自分の人生を大事にして、上手に断ること、時間をかける必要がないと思われる仕事はやめるようにしてください。
このように、日本で働くすべての教師に向けて、働き方のヒントが段階を追って、具体的に書かれているのが本書です。言ってみれば、働き方改革ではなく「生き方改革」だと思います。本書を翻訳して、その思いを強く抱きました。ちなみに、タイトルやサブタイトルを原書とは異なる表現としました。
本書が多くの方の手に渡り、ご自身の生き方を少しでも変えるきっかけとなり、生き生きとした教師が増えれば、きっと日本全体がもっとよくなるはずです。そんなことを夢見て、本書の翻訳を仕上げました。
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飯村さんの奥さんが、各章にイラストを添えています。たとえば、
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