訳者の松田ユリ子(県立高等学校図書館司書)さんが、学びのコミュニティーである学校のハブとしての機能をもたせるための本『学校図書館をハックする』の紹介を書いてくれましたので紹介します。
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学校図書館を外から見るとどんな感じかなーといつも考えます。
人によっては、もしかしたら巨大なガラスの広口瓶みたいなイメージかもしれないなぁ。「分厚いガラスの内側がなぜかいつも曇っていて、外からは中がぼんやりとしか見えない。」ふむふむ。「中に入るためには梯子を上って蓋を取らなくちゃならない。」
なるほど。いつも曇っているのは、閉め切りがちな上に、その内部で働いている人の熱量が有りすぎて、外部との温度差によってガラス面に結露を生じてしまうからなのかも?
梯子が必要で蓋バリアが行手を遮るのは、めちゃくちゃ敷居が高いイメージだから?
とにかく、こんなイメージを壊さないと! 実際の学校図書館は全然違うんだから! でも「実際」の「本当」が伝わらない。「これほど」や「あれだけ」の仕事が届かない。じゃあどうする?
この問いに、明快かつパワフルかつポジティブに答えてくれるのが、本書です。学校図書館の内にこもったエネルギーを、学校に、そしてより広い「学びのコミュニティー」に放出して、子どもの興味を掻き立てて学びを促すタービンを回すことに使いませんか?と、あの手この手(つまり、ハック)を繰り出して誘うのです。
思い立ったらすぐに試せるハックが満載なのも、やる気をそそります。楽しんで取り組んだ結果として、曇っていたガラスがクリアになって活動が良く見えるようになれば、誰でも中に入るのが当たり前になり、バリアもいずれ消滅するに違いありません。
とても実用的ながら、本書は単なる実践者のためのハウツー本ではありません。子どもの学びにとって学校図書館のポテンシャルがどれほどのものかを具体的に見せてくれるショーケースでもあります。つまり、自分の頭で考えられる未来の市民を育てる人すべてにとって、学校教育を考える時に欠かせない本なのです。
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