教師の仕事とは、生徒たちの学びをモニターし続ける必要性を感じ、生徒たちがたどっている多様な学びの旅に意味のある形で対応するために自分の教え方を修正することです。評価を形成的と言えるのは、教師が評価の結果を自分の教え方をより効果的にするのに使った時のみです。そうすれば、評価の情報をもたないか、もっていても使わなかったときに比べて、教え方は改善されるのです。診断的評価と形成的評価を効果的に使うには、情報に基づいた仕事の仕方、自分の仕事を継続的に振り返ること、そしてそれを持続することなどが必要です。それは、私がジムでやるエクササイズにちょっと似ています。トレーニングをしに1~2回行ったところで何も達成できません。
以上は、『一人ひとりをいかす評価』の206ページからの引用です(太字は、引用者の強調)。
これまで(いまでも)日本の評価は、教えた後に行われるものと捉えられてきました。そのおかしさに気づいたので、文科省も20年ぐらい前に「指導と評価の一体化」と言い始めました。しかし、その具体的な方法については依然として提示されていません。(提示されていますか?)この本を読むと、それがスッキリ分かりますし、実践への糸口を得ることもできます。
表7.1(207ページ)は、『一人ひとりをいかす評価』のエキスをまとめたものです。この中で、あなたが
①
大切にしたいと思ったことは何ですか?
②
理解できなかったことや、おかしいと思ったことはありますか?
③
すぐにでも実践しようと思ったことは何ですか?
④
そのための情報収集や助けを得ようと思ったことは何ですか?
本書は、「どのように」の部分が、それぞれ第3~6章で実際にやれるように詳しく紹介されています。(必ずしも、第6章=生徒の自己評価ではありませんが・・・自己評価については、『「考える力」はこうしてつける・増補版』や『イン・ザ・ミドル』の第8章を参照してください。)
★ 本書については、http://projectbetterschool.blogspot.com/2018/08/blog-post_19.html (8月19日号)や、WW便りhttp://wwletter.blogspot.com/2018/08/blog-post_24.html でも紹介していますのでご覧ください。
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