2015年5月3日日曜日

「誰もがいつでも学び続ける組織」の作り方



『米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方』デビッド・マルケ著★を読んでいたら、「誰もがいつでも学び続ける組織」にするために、以下の3つを実行したそうです。

    ・    専門的知識★★を高める
   ・ 専門的知識★★をもったら、決定権を委ねる
    ・ 決定権が、勤勉さ、やる気、自発性を増す

この決定権の部分を、教育に当てはめることは可能でしょうか?(そもそも、専門的知識やスキルを高める構造になっていない、という声も!)従って、「やる気や自発性」につながらない状態が恒常化しているのかもしれません。

しかし、なかなか学校の中で決定権を委ねることは難しいので、何がそれに変わり得るかと考えました。「子どもたちの学びの質や量の向上と子どもたちのイキイキした顔」ではないでしょうか? 子どもたちの「勤勉さ、やる気、自発性」と言ってもいいかもしれません。(『理解するってどういうこと?』の中には、このことを別な言葉で表してくれています。)それらが得られれば、教師の「勤勉さ、やる気、自発性」も増し、好循環が回り始めます。現状は、悪循環がグルグル回っている気がします。

既存の研究授業・校内研究や官製研修などのイベント的な研修に無駄な時間やエネルギーを奪われることなく(それらから価値ある知識やスキルを獲得することはとても困難ですから)、上記の好循環を回すことが求められています。

私(の学校で)は、好循環が回っている(ないし回し始めている)という事例をぜひ教えてください。


★ ちなみに、この本は意思決定をピラミッド構造で行っている究極の組織と言える軍隊の中で、まるで逆さまにしてしまう「支配からの解放」を成し遂げた本です。軍隊構造=日本の教育の構造とは言えませんか? 少なくとも公立の場合は。文科省をトップにして、教育委員会、管理職、教職員というピラミッド構造に なっていることは誰もが認めるのではないでしょうか。軍隊の中ですら、逆ピラミッドにすることができたのですから、学校でできないはずがありません! その際の3つの柱の一つが「誰もがいつでも学び続ける組織」です。これがなければ、転換は不可能ですから。

★★ 本文では「知識」だけになっていますが、私は「知識やスキル」と書き換えたいです。

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