2015年5月17日日曜日

奇跡のレッスン ~世界の最強テニス・コーチと子どもたち~



昨年放送された「奇跡のレッスン サッカー編」に続く第2弾です。
私の印象というか、見たこと(=読み取ったこと)は、これを書いた人とは大分違います。

教室や学校で教えることとの接点は、前のサッカーもそうでしたが、あまりにも多すぎます。

いずれにしても、見る人によって、何を読み取るかは大分違いますので、ぜひ再放送をチェックして見てください。

なんと、最初に会った時に、自分の名前が言えない/挨拶ができないところからスタート!! これも、日本の教育(社会)の産物? そして、1週間のハイライトは・・・(青字は、吉田のコメント)

●初日
1週間=7日間のレッスンなのですが、初日は観察することに徹する。
改善点を見つける。
聞いて見る。
性格・個性もプレーのうちなので、それも把握。
~ この辺、ライティングやリーディング・ワークショップと同じ。まずは、子どもたちのことを把握することが先決。そこからしか何も始まらない。でも、日本の場合は、それなしに指導が始まってしまう。それって、本当に「教える」と言えるのか???
自分の夢を達成したいなら、「鉄の魂」をもつことをテーマに設定!!

●2日目
基本こそを大切に
足を踏み込んで打つ/ボールをコントロールして打つ。
(日本の子どもたちは、どのボールもただ強く打つようにしていた。)
遊びで、ボールコントロールを意識させる。最後も遊びで終わる。
楽しむことが大切。~ これも、ライティングやリーディング・ワークショップに通じる! とても大切なこと。日本は何でも根性、がんばる、苦役になりがち。
自信のない子には、近くで声をかける。「好きなプレーヤーは誰?」そして、その人になりきるように、アドバイスする。

●3日目
遊びからスタート: ワンバウンドでボールを相手に当てる
常に決断 → 何事も同じ? でも、日本の教室や学校は判断しない/させない場??
打つ前に待つに判断する: コート(ボール)を赤、オレンジ、緑の3つに分ける。
赤は、守りのゾーン。オレンジは中間、緑は簡単なショット。
事前に目的を明確にしてから打つ。 テニスは決断の連続!!

●4日目
サーブの改善 ~ 3段階に分けて取り組ませることで
①上半身だけで打つ(バランスボールに座って、上半身だけを使って打つ)
②立って、上半身だけで打つ
③改善したサーブを練習する
12歳の子どもたちは「もう大人」 → 自立を促す
モチベーション(Motivation)は、モーティブ「MOTIVE」とアクション「ACTION」が合成されたものです。「MOTIVE」(モーティブ)の意味は、動機、理由、目的です。 ACTION」(アクション)の意味は、行動、活動、働きですから、 モチベーションの意味は、「目標を目指した行動」ということになります、という説明(これは、保護者対象に)。

「学びは楽しさの中に」 ~ ウォームアップとクールダウンはゲームで!  ~ この楽しさという考え方が日本のスポーツ界にも、授業にもない。真面目に、一生懸命に、常に「ファイト!」しかない。疲れてしまう。楽しくないと続かない。 ボールを拾う時も走ってしていたのを、ゆっくり歩いて拾ってと言われて、子どもたちは戸惑っていた!

●5日目
「楽しさがあれば、耐えられる」 ~ 苦役だけでは、無理
持久力 = メンタル
ボールの色は、状況に応じて変わる。 → 3日目のレッスンの発展形。指示が違うので子どもたちみんな戸惑う。応用が弱い/ない!! 機械的に同じことをすることに慣れすぎている。例:緑は簡単なので間違わないんではなく、リスクを犯して攻めることを意味する。

●6日目
すべては成長のプロセス
「楽しいから続けられる」
試合をして途中から来た子に「試合どうだった?」と聞くと、「ベスト8止まりだった」という返事。でもより大切なことは「練習でして来たことを使えたか?」や「楽しめた?」親も聞く時はこれらを優先的に聞いてください。そして最後に結果はどうだったの順番で。 ~ 日本の場合はテスト(勉強)でも同じことが起きている。結果しか気にしない。プロセスとして見ない!★
「子ども時代の試合の結果は意味がない」と言い切る。
車の運転と同じです。常に隣に検査官が座っていて、評価され続けたら、誰が運転したいでしょうか?? ~ 日本の教育でやり続けていることは、まさにこれ!!
「子どもにかける言葉(行動も)を考え直さないと」という日本人コーチの話し。

●7日目 ~ チーム内での試合 (4ゲーム先取)
これまで6日間で、誰と誰が試合をすることに価値があるのかを見てきた。それを踏まえて対戦相手を組む。
でも、試合で勝つことにそれほど価値はない。プロセスこそが大切だから。
試合★★を見る視点は、
     試合中の態度・姿勢
     ボールコントロール=集中力
     どうしたらポイントが取れるのかを考えているか?
前の日に、「何を目標にして試合に臨むか」を考えさせていた。
試合中ないし試合後にきく質問★★は、
     試合中に何をしようとしているのかな?
     ポイントを取るために何を考えてた?
     もう一度試合をするとしたらどうする?
「リスクを負って攻撃することに挑戦してみて」というアドバイスも、子どもによっては。

最も楽しむ者が、最も強い!! ~ 最も楽しむ者が、勉強もできるようになる!!

ミスはすでに過去のもの、そこから学んで次に行くことこそが大切。
すべては自分の決断次第。 = 敵に勝つために、自分に勝つ。

いいところはほめる!

「テニスを楽しんでやる」
楽しさとは、自分で決断できる喜び  ~ 学校で学ぶことも同じでなきゃ!!


★ 学習の場合、結果イコール試験である限りは、おかしい気がします。
  なかなかそれをプロセスとは捉えられませんし、それを★★の視点で見たり、★★★のような問いかけをすることもできませんから。
  要するに、試験/テストよりもはるかに効果的な評価=結果を表わす方法が求められていることを意味すると思います。
  そもそも、試験/テストは子どもたちがやりたいものですらありませんし。


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