2015年3月8日日曜日

ドラッカーの「自己の強みを生かす」



経営の神様と言われたピーター・ドラッカーの「自己探求の時代」を読みました。
『ハーバード・ビジネス・レビューBEST 10論文』(ダイヤモンド社)の第3章(60~83ページ)に掲載されています。

何よりも、「自己の強みは何か」を明らかにすることに焦点を絞っています。

強みを知るためには、フィードバック分析をするのがいいそうです。
それは、「なすべきことを決めたり、はじめたりしたならば、具体的に書き留めておくのである。そして9か月後、1年後に、その期待と実際の結果を照らし合わせなければならない。私自身、これを50年続けており、そのたびに驚いている」という単純な方法です。 ~ イメージつきますか??

そして、この論文のハイライトは、「強みを生かすために何をなすべきか」をまとめた部分なので、そのままコピーさせてもらって掲載します。



ほとんど、言い切れていると思われませんか??
(ここまでで消費したページ数は、わずか4ページです。)

これ以降も、それなりに大切なことが書かれています。

64 自分の仕事の仕方を自覚する
65 自分は読んで理解する人間か、聞いて理解する人間か?
67 自分は書くことによって学ぶタイプもいる!
68 理解の仕方と学び方こそ、仕事の仕方に関して最初に考えるべき最も重要な問題である。 ~ この辺について、さらに詳しくは『効果10倍の教える技術』(特に、54~78ページ)を参照してください。
69 自己をマネジメントするためには、自己にとって価値あるものが何であるかについても知らなければならない。
73 つまるところ、優先するもの、優先すべきものとは価値観である。
   自己の強み、自己の仕事の仕方、自己の価値観がわかると、得るべき所も明らかとなる。
74 もはや、決まったことや言われたことをする時代に戻るわけにはいかない。特に知識労働者たる者は、なすべき貢献は何でなければならないのか、という新しい問題を自問自答しなければならない。なすべき貢献は何であるかという問いに答えを出すには、3つの要素を考える必要がある。
   第一は、状況が何を求めているのかである。
   第二は、自己の強み、仕事の仕方、価値観からして、いかにして最大の貢献をなしうるかである。
   第三は、世のなかを変えるためには、いかなる成果を具体的に上げるべきかである。
75 考えるべき問題は、1年半のうちに自分が変えられるものは何であり、それをいかにして行うかである。第一に、目標は、難しいものにしなければならない。同時に、実現可能でなければならない。第二に、意味のあるものでなければならない。世のなかを変えるものでなければならない。第三に、目に見えるものであって、できるだけ数字で表わせるものであることが望ましい。そこから具体的な行動が明らかにとなる。 ~ ここに書いてあることは、『校長先生という仕事』の154ページで紹介しているSMARTな目標と同じ!!

76 互いの関係に責任を負う
   他の人々を受容する
77 コミュニケーションについて責任を負う

1 件のコメント:

  1. 自分を良く知ることがいかに大切か。自分を良く知ることが、自分を楽にし、高め、社会への貢献度も高めるのですね。

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