2014年11月2日日曜日

『読書家の時間』の読み合いから



『読書家の時間』という本を生活科の観点からA先生とブッククラブをしました。以下は、最後の章を読んだ後に、A先生が書いてくれたことでした。

10章を読んで》
・「主体的に学ぶ」
私もさせてあげられていないです。
私はそもそも先生の講義のような授業や、センター試験やテストでの点数がそのまま成績という学校が嫌いです。
自分が嫌だったから教師を目指したはずなのに、「分からないから」「時間がないから」と、何かにつけ自分に理由をつけながら、自分が体験したような、古典的で、教科書を中心とした、一対多の授業をしていました。
この本に書いてある実践ができたら、それが変わるのかな、と、今ドキドキしています。

・「その子らしさ」
そこを見てあげたい、伸ばしたいという気持ちが出てきました。
私はこのインタビューを答える先生の子ども側の気持ちに近い気がしました。
というか、わたしが小、中、高と抱いてきた気持ちです。
先生達は何をみているんだと。
私は正直、真面目に授業に向き合ったことが、ありません。
クラス全体がそうだったからです。
今で言う荒れているクラスというのかもしれません。
授業は先生がずーっと話をしているイメージです。
 みんな授業は聞いていないのに、態度はほとんど同じなのに、出てきた成績は全く違います。
テストの点がいつもいい子は良い成績です。何も考えを深めたりもせず、単語を覚えたらAです。
変なの、という印象だけが残って、何か違う!と思って今に至ります。

この実践(=リーディング・ワークショップ)を通して、今までの疑問がすっと解決できるような気持ちが出てきました


まだ2年目の先生ですが、とても正直に書いてくれています。
自分自身の根元の部分を呼び起こしたり、転換させてくれる経験が求められていると思います。
それには、いい本や同僚との出会いがきっかけになると思いますが、本当に活かせるようになるためには、継続的な関わりやサポートが欠かせないとも。(残念ながら、センター研修や校内研究には、この点が弱いというか考慮されていないので、変わらない/変われない状態が続くんだと思います。) 


ちなみに、私が同じ本の第1~2章から読み取れたことは以下の内容でした。(数字は、ページ数)

どのように生活科に活かせるかという観点で読みました。

1 読む力  生活する力/生きる力
  読み手  生活者

2 生活科関連の絵本を使ったブッククラブはやれるでしょう。

4 生活者ノート

5 本に夢中になる代わりに、生活科では何に夢中になってほしいですか?

6~7 教師は生活者のモデルを示す!!

10 早速、夏の間に生活者図書コーナーをつくる!! 遊びの本も含めて

11 生活者としての教師の体験大公開   15も同じ

12 読書家の時間の20分間ひたすら読む代わりに、何をしますか?

13 生活者ノートを書く

14 生活者関連の本探し/情報探し = 図書館探検

16 長期休暇中に家でやれること?

17 生活者として実践していること/したいこと

18 2人で生活者を楽しもう!!

19 生活科用のアンケートは作れますか?

27 生活科タイム中のマナーづくり

34 図書コーナーづくり

46 保護者や地域の大人や学校のスタッフに生活者のモデルを話してもらう

と、かなりアイディアが出ましたが、やりたいの/やれそうなのありますか?
すでにやれていることも結構ありますか?
これらを子どもたち対象に試しながら、教師自身が体験していくことが、子どもたちがよく学べる授業をつくっていく前提のような気がします。生活科への応用の場合だけでなく、すべての教科で。

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