2018年10月14日日曜日

成績を問い直し、改める



多くの先生たちが成績を出す時期になるたびに負担を抱えています。
自分が費やしている苦労が、いったいどう生徒たちの学びに寄与するのか疑問に思いつつも、長い習慣は変えられないと、「しかたなく」取り組んでいます。★

成績(および、その前段の評価)の仕方は、学校単位で決められることなので、何も「上」からのお達しを待つ必要はありません。(評価に関しては、教師単位でもOKです!!)

以下のような質問について考える形で、無駄な努力と時間を、はるかに生産的な時間に転換するとっかかりにしてください。

1. 学校の目的は何か? その中での生徒の役割は? 教師の役割は?
2. 教え方は、その目的や役割とどれくらいマッチしているか?
3.評価と成績は、その目的や役割とどれくらいマッチしているか?
4.授業で生徒はどのように評価されているのか? その中に、扱っている知識や技能と関係ないものはあるか? もしそうなら、それはなぜか?
5.どの生徒たちが容易に高い評価を得ているか? 低い評価を得ているのはどの生徒か? そのことが生徒たちに与えている影響は何か?
6.あなたはなぜある生徒はよくでき、他の生徒はよくできないと思うのか? 生徒たちができたりできなかったりすることに、私たちはどのような前提を設けているか?
7.信頼できる評価の方法として、どんなものを使っているか? それ(ら)によって、得をしている者と損をしている者は誰か?
8.私たちが評価のために集めるデータが有効で、信頼性があることを確かめるにはどうしたらいいか?
9.現行の成績をつけるシステムのプラス面とマイナス面は何か?
10.もし、現行のシステムが生徒たちのためになっていないとしたら、どうしたらいいか? 生徒のためにはなっていず、大人の都合でしかなかったらどうするか?

 これらすべての質問を使う必要はありません。これらのいくつかから話し始めて、『成績をハックする』『一人ひとりをいかす評価』をブッククラブ形式で、数人の同僚と読み合い、自分たちの学校で何が可能かを考えてみてください。(自分たちが今していることと、可能性として自分たちの前に提供されていることのギャップの大きさに驚かれることと思います。)
 そして、明日にでも生徒たちのために(いろいろな生徒がいます!!)できることを一つでも、二つでも選んで、取り組み始めてください。いつまでも生徒たちのためにならないことに時間とエネルギーを費やすわけにはいきませんから。

 成績以外に、あなたが学校のなかで「問い直し、改め」たいことはありますか?
 たくさんありませんか?


★ この問題に文科省も気づいたのか、中教審で成績の出し方を変えようと検討しているそうです。しかし、20年前の「指導と評価の一体化」がいまだに実現しないぐらいですから、あまり期待は持てません。それとも、今度は持てるでしょうか? いずれにしても、大切なのは自分たちで考えて、よいと思ったものをすることです。総合的な学習などのようにどこかの誰かがいいと思ったものも、自分たちが納得して取り組まない限りは、消えてなくなる運命であることを、すでに証明済みですから。


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