2018年7月8日日曜日

プロジェクト・ワークショップの増補版『作家の時間』



 プロジェクト・ワークショップは、欧米で主流になりつつある極めて効果的な教え方の一つであるワークショップの学び方・教え方を日本の実情にあった形で実践し、その学び方・教え方を各教科領域で普及させることを目標としたチームです。そして、その取り組みの第一弾が『作家の時間』でした。
『ライティング・ワークショップ』(ラフル・フレッチャー&ジョアン・ポータルピ)を参考にしながら、書くことを好きにするだけでなく、自立した書き手を育てるための教え方・学び方を日本の小学校の先生たちが実践してまとめました。
 作家の時間では、書き手は、友だちや教師と助け合って学び、より良い書き手へと成長していきます。『作家の時間』もまさしくその学び方にのっとって、プロジェクト・ワークショップのメンバーで助け合いながらつくりあげました。
 今回の増補版には、中学高校での実践を加えました。ちょうど10年前にスタートさせた「作家の時間」の中高チームと英語チームのメンバーに声を掛けて、原稿を追加しています。(小学校での実践の部分は、変更なしです。)

 プロジェクト・ワークショップは、「書く」こと以外を学ぶときにも、ワークショップがきわめて効果的だと考えています。ワークショップの教え方は、学習者を主体的な学び手に変え、教室を学習者にとっても教師にとっても学びを楽しみながらも、学習内容を身につけることができる場に変えていくと確信しています。

本書の続編として、「読み」の新しい学び方・教え方を紹介している『リーディング・ワークショップ』(2010年)と『読書家の時間』(2014年)がすでに出ています。

 上記以外にも、メンバーが『「読む力」はこうしてつける』(2010年)、『読書がさらに楽しくなるブッククラブ』(2013年)、『理解するってどういうこと?』(2014年)、『たった一つを変えるだけ』(2015年)、『算数・数学はアートだ!』(2016年)、『好奇心のパワー』(2017年)、『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ』(2017年)、『PBL 学びの可能性をひらく授業づくり』(2017年)、『「学びの責任」は誰にあるのか』(2017年)、『増補版「考える力」はこうしてつける』(2018年)、『読み聞かせは魔法!』(2018年)、『言葉を選ぶ、授業が変わる!』(2018年)、『最高の授業』(2018年)、『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』(2018年)などの執筆や翻訳に関わっています。

 また、ライティング・ワークショップ(WW)とリーディング・ワークショップ(RW)関連の継続的な情報提供を目的とした「WW/RW便り」というブログ(Facebookは「RW/WW便り」)を、2010年の5月から毎週金曜日に出しています。さらに、メンバーがライティング・ワークショップとリーディング・ワークショップの研修会も随時実施しています。

 この「PLC便り」は、WWRWの原理を学校経営というか教師の継続的な学びに応用したブログ/Facebookと捉えることもでき、2011年の10月から毎週日曜日に出し続けています。学校経営と教員の学びということに関しては、「ボタンの掛け違い」が多すぎです。その最たるものが、「研修」と「研究」かもしれません。どうも、そう言った途端に「思考停止」状態になりませんか?

 なお、国語以外の教科への応用プロジェクトとして、現在、「数学者の時間」「市民/歴史家の時間」「科学者の時間」を実践中で、できるだけはやく、これらの実践記録を皆さんにお届けしたいと思っています。
 日本での実践記録よりも前に、算数・数学用には『数学的思考を育む(仮題)』(2018年)と、理科用の『科学的探究心を育む(仮題)』(2018年)の翻訳本を先行して出す予定でいますので、お楽しみください。

◆ 『作家の時間』増補版の割引情報
1冊(書店およびネット価格)2376円のところ、
PLC便り割引だと    1冊=2000円(送料・税込み)です。
5冊以上の注文は     1冊=1800円(送料・税込み)です。

ご希望の方は、①冊数、②名前、③住所(〒)、④電話番号を 
pro.workshop@gmail.com  にお知らせください。

※ なお、送料を抑えるために割安宅配便を使っているため、到着に若干の遅れが出ることがありますので、予めご理解ください。

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