2015年2月15日日曜日

問いを大切にした学び


先週のPLC便りで取り上げた『「正解」よりも「問い」を大切に』について引き続き考えてみたいと思います。

 
    29日付の日本教育新聞に筑波大学附属小学校の田中博史さんの「算数の基礎・基本」という記事が掲載されていました。そこに次のような文があります。

 
    「算数の時間では、何が子どもたちの楽しさを遮る鎧甲(よろいかぶと)になっているのか。一つが、人前で間違えることである。事前に学習塾で習ったことを言えば脚光を浴びるなど、こうした状況では、子どもたちが自らの弱みを見せたり素直にはなりにくい。いつも正解を求めるという発想を変える必要がある。」

 
    「正解」を重視する授業だけをやっていては、子どもたちが本気になって考えるという状況を作り出すことはできないでしょう。「間違えてもいい」と安心して、発言できるような雰囲気を作ること。これは「学びの原則」にも取り上げられている「安心して学べること」まさにそのものです。

 
   「正解」を追求しない授業例として田中博史さんは次のような例を紹介しています。

 
 「1/21/3」の計算をするときに、最初から間違え方を予想させると、思ったことがあっても言えなかった子から発言が出てくるようになる。「2/5。今までの計算と同じように、分母と分子を別々に足せばいいんだよ。」こうした子どもの考えが出てくる。その理由として「『二桁同士のたし算』では、十の位は十の位、一の位は一の位を足したから」などの声が上がる。そこで、「説明がしっかりしているから、その計算でいいかな」と問い掛けると、「それだと答えが違うよ!」と通分を取り上げようとする子が出てくる。

 すかさず、「先生が言っている間違った子というのは、下の学年の子で通分を知らないんだよ。2/5ではないことをどう伝えればいい?」と続ける。・・・

 
    このように下学年の間違いを想定して、自由に発言できる雰囲気の中で、話し合いながら考えを修正していくという手法を取り入れるだけでも、授業が変わり、子どもが変っていくのだと思います。

「正解のみを追求する」授業をやめて、「問いを大切にする」授業へ変えていくこと。もっと多くの教師がこの方向へ一歩を踏み出してほしいものです。

 

 

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