子どもたちが理解できる授業が求められているのですが、それはどれほど実現されているでしょうか? あるいは、子どもたちが主体的に学ぶ授業が求められているのですが、それはどれだけ実現されているでしょうか?
すでに30年前に教室での実態を知ってから、横行しているのは「教科書をカバーする授業」ばかりではないかと思います。(私が、50年前の小学校時代に体験したことと、見事なぐらいに同じなのに、びっくりもしました! 何も変わっていない。)同じことをやり続けることによって、理解できる子どもたちも数割(楽観的数字!)はいるのかもしれませんが・・・・
この本は、その極めて基本的な教育現場のニーズに応えるために書かれた本です。
出発点は、小学2年生のジャミカという女の子が、カンファランス中に著者に発した質問「理解する/わかるってどういうことよ?」がきっかけになっています。それが大切であることは繰り返し聞いていたが、誰もこれまで理解するってどういうことなのか説明してくれたことがないというのです。
著者は、「理解のための7つの方法」を最初に提示した本『思考のモザイク』(未訳)★の共著者であったにもかかわらず、ジャミカの質問にうまく答えられなかったのです。逆に、答えられなかったことが一冊の本(それも、かなり大部で、中身の濃い本)につながりました。それは、一人の子の質問に答えることをはるかに超えた大きな課題をはらんでいたからです。
何を、どう教えたらいいのか、ということはもちろんのこと、子どもたちとどう接したり、話したらいいのか。どれだけ子どもたちに話し合いの時間を提供したらいいのか。子どもたちに理解のモデルを示す立場にいる教師は、どのような生活を送ったらいいのか(自分が示せない場合は、どこから探してくればいいのか)、同僚たちとの関わり方は、などなど。(これらについては、RW&WW便りのブログとフェイスブックで紹介していきます。)
以下は、出版社が作ってくれたチラシです。
で見られます。
一言でいうと、日本の教育をよくしたいという強い思いで、山元隆春さん(広島大学)と訳しました。
そのために、量的に500ページ以上/4千円ぐらいになってしまう本を、かなりコンパクトにして、448ページ/2200円+税に抑えました。★★
しかも、この値段が訳者に直接注文していただくと、さらに安くなります。なんと、2割引(税込み)1900円です。これだけの内容の教育書を、こんな料金で買えることは、これまでにも、これからもないと思います。
ちなみに、送料は、1冊 350円、2冊 460円、3冊~9冊 一律500円、10冊以上 無料です。
注文は、①名前、②住所、③電話番号、④冊数を書いて、toUnderstand.jp@gmail.comにお送りください。
ちなみに、送料は、1冊 350円、2冊 460円、3冊~9冊 一律500円、10冊以上 無料です。
注文は、①名前、②住所、③電話番号、④冊数を書いて、toUnderstand.jp@gmail.comにお送りください。
この本の中でも繰り返し紹介されている「理解のための7つの方法」(=①関連づける、②質問する、③イメージを描く、④推測する、⑤何が大切かを見極める、⑥解釈する、⑦修正しながら意味を捉える)を使ってぜひ読んでいただき、感想や実際にやってみようと思ったことなどをtoUnderstand.jp@gmail.comに教えてください。
★ とてもいい本なのですが、そのまま訳すよりは、具体的に教師や指導者ができることがたくさん紹介されていた方が、日本の読者のニーズにあうと思って「理解のための7つの方法」を中心に据えながら書いたのが『「読む力」はこうしてつける』(新評論)です。
★★ なぜ、こんな値段が実現したのか?
最初は上下2冊の分冊で、それぞれ2千円ぐらいで、とも思いました。しかし、分けられる内容かという議論があり、1冊でいくことになりました。次は、値段の問題です。私自身、これまでに2200円以上の本は出したことがありません。それ以上の本は、本だと思っていないところがあります。自分で買いませんから。そこで、山元さんと決断しました。2年間で初版が売れなかったら、売れ残りは買い取るという条件にして、値段を下げてもらう、です。
ということで、ぜひ本の紹介・普及にご協力ください。よろしくお願いします。(自分が買う代わりに、図書館や友人・知人に購入してもらうことも含めて、です。)
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