2011年12月18日日曜日

学校評価そして第三者評価

 もう年末も残りわずかとなってきました。


 多くの学校では、「学校評価」が始まっているものと思います。

 私の勤務する学校でも、教委作成の「マネジメントシステム」に則り、評価作業が始まっています。保護者や生徒、教員からのアンケート調査は終了しました。この結果をもとにして、今年度の活動を振り返り、次年度への改善策を明らかにする作業がこれから始まります。

 このやり方自体は意味のあることだと思いますが、評価アンケートの項目がほとんど教委作成の内容なので、どうも現場のわれわれにはしっくりこない部分があります。

 たとえば、授業評価に関する部分では、保護者や地域の人々に授業のレベルを問いかけているのですが、授業のよしあしを判断できるほど、保護者や地域の人々は学校に出入りしているわけではありません。

せいぜい、子どもから聞いたことを判断材料にするしかないわけです。それですから、多くの保護者は「まあまあ」ではないかということで、それらしいところに○をつけてくれることになります。保護者と学校の関係が緊張状態にある学校では、当然よくない評価が付けられることになります。また、自由記述の欄には、教員個人に対する情け容赦ない批判が書き綴られることになります。


 このような評価が全く無意味であるとは思いませんが、私個人は真剣に今の教育活動を反省して、次年度への改善策を練るという気持ちにはなかなかなれません。

評価項目の内容までほとんど指定されたアンケート結果は、所詮は他人事のように思えてしまいます。それよりも「プロの専門家集団」に批評されたほうがよほど納得できると思うのは私一人だけでしょうか。

 もちろん、教育委員会の学校訪問も本市の場合は数年に1回ありますが、教育委員会の指導主事などもやはり同業の身内なのです。厳しいことを言う人が近年あまりいません。


 やはり、第三者の専門家集団が一週間程度の時間をかけて、じっくりとその学校の実態調査を行い、分析するというやり方のほうがよいと思います。

 イギリスには、OFSTEDという組織がありますが、そのような評価専門の組織が日本にもできればよいと思います。今から5,6年前に、国の組織に在籍されていた方もそのような話をされていましたが、あまりその後進展している様子がありません。


 アカウンタビリティが当たり前になってきているのですから、もっと中身の濃い評価にするために「専門家集団による学校評価」を真剣に考えていく時期に来ていると考えます。

 みなさんは、どうお考えでしょうか。

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