2019年6月23日日曜日

「選択する学び」のバリエーション


 2週前に『教育のプロがすすめる選択する学び』を紹介しました。今回は、自分自身の「選択する学び」の歴史を振り返ってみました。そこから、自分自身が長年にわたって著者と同じく、「選択する学び」の信奉者(?)であったことが分かりました。

まず、この本の中でも繰り返し(vページや8ページなどで)登場する
1 リーディング・ワークショップとライティング・ワークショップ
  https://sites.google.com/site/writingworkshopjp/teachers/osusume (現在は、これらの算数・数学、理科、社会科版を応用/開発中です!)
2 一人ひとりをいかす教え方(『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ』と『一人ひとりをいかす評価』)
3 探究学習(『たった一つを変えるだけ』や『PBL――学びの可能性をひらく授業づくり』)
の3つは確実に挙げられます。1と3は、ある意味で同じとも言えます。その核には、サイクルを回すこと、自立した学び手になることがあります。そして、生徒たちは一律ではないので、常に多様性を前提に対応することを考えると2も切り離せなくなります。
そして、他にも次のようなものを紹介してきました。

4 リーディングとライティング・ワークショップの「聞く・話す」版として捉えられるウェブ討論(『最高の授業』)
5 一斉授業を中心に据えた教え方に代わる、学びの責任を生徒に移行していく教え方・学び方(『「学びの責任」は誰にあるのか』およびリーディングとライティング・ワークショップ関連の本はすべて)
6 教師が出す宿題から、生徒が主体的に取り組む家庭学習(『宿題をハックする』)
7 マルチ能力と学び方のタイプ(『マルチ能力が育む子どもの生きる力』、思考の6段階(『「考える力」はこうしてつける』と『シンプルな方法で学校は変わる』)
8 理解や読みの方法(『読書がさらに楽しくなるブッククラブ』の76~80ページ、『「読む力」はこうしてつける』、『理解するってどういうこと?』)
9 教師の言葉遣い(『言葉を選ぶ、授業が変わる!』と『オープニングマインド』)
10 従来の読み聞かせ以外の3つの効果的な読み聞かせの方法の紹介(『読み聞かせは魔法!』)
11 算数・数学を嫌いにしてしまい、数学的思考も身につかない教え方から、算数・数学を好きになり、かつ数学的思考も身につく教え方への移行を可能にする『算数・数学はアートだ!』と『教科書では学べない数学的思考』
12 読み物教材に代わるアクティブ・ラーニングの道徳の教え方・学び方(『人間関係を豊かにする授業実践プラン50
13 評価の仕方(『テストだけでは測れない!』、『一人ひとりをいかす評価』『成績をハックする』)
14  効果的とは言い難い教員研修に多様な選択肢を提供する『「学び」で組織は成長する』、『シンプルな方法で学校は変わる』、『効果10倍の教える技術』
15  学校や学びのリーダーのあり方や方法を提示している『校長先生という仕事』『エンパワーメントの鍵』『教育のプロがすすめるイノベーション(仮題・7月出版予定)』
16  効果的・効率的とは言えない職員会議やコミュニケーションを、(いろいろな意味で)やって得する会議や話して/聞いて得するコミュニケーションに転換する『会議の技法』と『好奇心のパワー』
17  多様ないい学校や授業のつくり方を紹介している『いい学校の選び方』
18 授業で中・高生が(からだもこころも!)動かないというのは学びの質と量を最低限に押さえているようなものです(小学生も同じですが)! こころとからだを学びにいかすための方法としての『ドラマ・スキル』
19 学びが得られているとは言い難いPTAに、学びを中心に据えた参加者主体の活動のあり方を紹介している『ペアレント・プロジェクト』(この本には、教員研修を含めた大人を対象にした「学びの原則」的なものも書かれています!)
20 主にはテストや入試によって固定マインドセットが染み付いている日本の教育界に、より大切なマインドセットである成長(ダイナミック)マインドセットの身につけ方を紹介している『オープニングマインド』と『親のためのマインドセット入門(仮題・9月出版予定)
21  従来の国際理解教育に代わる開発教育(いまのESD)、過去志向の人権や平和教育に代わる未来志向の人権・平和教育、公害教育やアウトドア教育に代わる教科と連動した環境教育(http://eric-net.org/about-eric01.html)なども紹介してきました。

これらの核には、すべて「選択をする学び」が据えられています。ぜひ、『教育のプロがすすめる選択する学び』と一緒に、ご自分の関心分野の情報をお読みいただければ幸いです。

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