この本(アンディ・ハーグリーブス著)を紹介すべきか否か、かなり迷いました。
2013年6月2日号で紹介した本と、基本的にはまったく同じ理由からです。
でも、訳した人たちの「想い」を汲み取って、紹介することにしました。
●いい点
1) 「知識経済に備える学校と教師は次の要素を促進させ、成長させるものである」として、以下の8点がリストアップされています。(59~60ページ)
・創造性
・柔軟性
・問題解決
・独創性
・集合的な知性
・専門職の信頼
・リスクへの覚悟
・持続的改善 ~ あなた(ないし学校)は、これらのどれだけを満たせていますか?
2)「知識経済を乗り越える学校と教師は、以下のものを養う」として、以下の9点がリストアップされています。(109ページ)
・人格
・コミュニティ
・安心
・包摂 ~ なんと捉えたらいいのでしょうか?
・誠実さ
・地球市民としての自覚
・思いやり
・民主主義
・人間性と専門性の成熟 ~ あなた(ないし学校)は、どれだけを満たせていますか?
3)この本のまとめ(?)の表 (126ページ)
~ 現状は、一番右側のようです。
それに対して、求められているのは左側の2つ(だと思います)。
4)この表も左側が求められているのですが、現状は右側になっています(273ページ)
~ セクトがなんなのかは、よくわかりません!★
「知識の転換」 ~ なんのことかわかりますか?
これら4つのいい点からだけでも、学校と教師が何を求められているか、明らかな気がします。
(実際に、読まれた方ないし、もし訳者でこのサイトを見た方がいたら、ぜひ追加・修正をお願いします。)
●悪い点/改善を要する点
1)訳が滑らかではないので、ほとんど上で紹介したリストと表しか目を通せませんでした。たとえば、一例を紹介すると(54~55ページ)・・・
~ かなり重要なことのオンパレードなのですが、スーと理解できますか?
「やってみよう!」「取り組んでみたい!」と思えますか?
2) 値段が高すぎます。なんと、4800円+税です。(私も、図書館の助けで読ませてもらいました。★★とても、買いたいと思える値段ではありませんから。)いったい誰を対象に設定しているのでしょうか?
★ 「パフォーマンス-トレーニング」すら、しっかりやられていない状況だと思います。
やった振りをしてごまかしているというか。
★★ タイトルに惹かれて、読みたくなりました。でも、本の中のどこかで、著者自身が「学習社会」の方が正しい、というように書いていた記憶があります。
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