2014年4月6日日曜日

あなたは「学びのリーダー」ですか?



年度のはじめなので・・・

「学びのリーダー」としての自分を自己採点すると何点ぐらいつけられますか?
       点
次に、この質問を尋ねられる2~3人の教職員に聞いてみてください。
(外交辞令でなく、本音で点数を言ってくれる人に!)
       点          点          点

なぜ、自己評価だけでなく、他者の採点も必要かというと、かなりのズレがあるからです。
以前、職員会議の良し悪しを、校長と教職員に評価してもらったことがあります。
その結果は、校長たちはほとんど70点以上を付けましたが、教職員はよくて30点。ほとんどは、0~15点でした。
これほどのギャップがあり続けるということは、組織として大きな問題なのですが、そのことに気づいている管理職はとても少ない現状があります。
従って、自己評価としての「学びのリーダー」も似たような問題を抱えている可能性は大だからです。

あなたの点数と2~3人の教員の点数がほぼ一致していれば、何の問題もありません。(ほんとかな? もちろん、さらによくなれる可能性はいくらでもあります!)
しかし、ズレていた場合はどうするか? (教員の方が点数を高めにすることはあり得ませんから、教員の評価が低い場合はどうするか、です。)

以下のような可能性があります。ぜひ一つか二つから取り組んでください。
(読者が、校長でない場合は、そっと以下の資料を校長の目が届くようなところに置いてください。)
★もちろん、校長だけが「学びのリーダー」になる必要はありません。誰からスタートしてもOKです。校長がバックアップしてくれたら、よりスムーズに進むというだけで。ですから、上の自己評価も、他者評価も、そして下のアイディアもぜひ実践してください。★

学びのリーダーとして(校長が)できること:

たとえば、
・ほとんど意味のない自分の会議でなく、教員が参加する研修に一緒に出席させてもらい、一緒に学び続ける(事後フォロー/サポートをするために)。
・校内で、いい教育書を扱ったブッククラブをスタートする。
・ネット・サーフィンして、教育関連のおもしろい情報を絶えず集め、それを教職員に提供し続ける(押し付けがましくない方法で。しかも、情報は日本語よりも英語の方が格段に得られます。従って、本気でこれがやりたいなら、英語で情報収集し、日本語にして情報提供していくことが求められます!)
・常に教育書を読み続け、いいものについては、その内容を紹介したり、上記のブッククラブを校内でしたりすることにつなげる。メールの書くときの書名には、名前や所属以外に、「いま読んでいる本は、  」という項目を設けて(これは実際に読んでいる本毎に、切り替える!)、自分が常に読んでいること/学び続けていることを発信する。
・学校のサイトに「教職員の学びコーナー」的なものを設けて、自分を含めて、大人の学びをドンドン書き込めるようにする。(理想は、保護者や地域の人にも参加してもらうこと!)
・「教育情報探偵」になる。教職員が教育情報を探している時に、率先して探してあげる役割を担う。このプロセスで一番得をするのは、探す人。
・可能なら、授業をする(させてもらう)。教えることが、一番よく学べる方法!! そして、やりっぱなしに終わらせずに、上記の学校のサイトの「教職員の学びコーナー」にしたことや振り返りを書く。
・アンケートやインタビューの形で自分や学校のことについて教職員や保護者からフィードバックをしてもらい(情報を集め)、それを自分の学びや学校改善につなげ続ける。

     <メルマガからのつづき>

大切な原則として押さえるべき点は、 

・何よりも自分がすることは楽しむ ~ 誰も億劫がっていることはやりたくありませんから。
・自分が教職員にしてもらいたいことは、自分が率先してモデルで示す ~ 「あれをしなさい。これをしなさい」と言える人は多いが、実際に行われているところを見ないと、やれる人は少ない!! 
・小さい成功を大切に ~ 最初から大きいことは期待せずに、小さな成功を積み上げていく!
・地点Aから地点Bに移行する ~ それが自分であっても、誰か特定の教職員であっても、「いまいるところ」と「行きたいところ」をはっきりさせた上で、そのギャップを埋めるために必要なことをする! 
・対象は絞って ~ 不特定多数を対象にするのではなく、一人から数人を限定して設定してアプローチする → 上の「小さな成功を積み上げる」と同じ
・情報を共有、共有、共有する ~ あまりにも流通している情報量が少なすぎるのが学校教育の大きな問題。従って、同じことを毎年繰り返さざるを得ない状態にある。同じことをし続けることは、何も成長していない証! 
・自分がまずは挑戦しているところを見せる ~ 試すことは恐れる必要のないことをモデルで示す!
・圧力でやらせるよりも、サポートこそを大切に ~ これまでは、あまりにも「やらされ感」が充満しているアプローチが多すぎた。これからは、サポートこそを重視したアプローチへの転換が大切! どのレベルでも(子ども対象の授業でも)、学びの主役は誰なのかをわきまえて。 教えることじゃなく、モデルを示し、サポートすること! 
・学ぶこと(授業も、学校も)のベースは、人間関係であることを忘れない!!  
 
参考: “What Does It Mean to be the Lead Learner?” 
    “10 Ideas To Move Innovation Forward
    『「考える力」はこうしてつける』新評論

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