2016年1月3日日曜日

ルネサンス人とはどういう人たちか? そして、それを今実現する方法は?

2016年をはじめるにあたってこれほど適切なテーマはないかなと思ったので(昨年最後の書き込みの続きでもありますし)、紹介します。

上の2つの質問に、『理解するってどういうこと?』203~204ページで答えてくれています。


●ルネサンス人とはどういう人たちか?

ルネサンス期について私がざっと調べたところによると、ミケランジェロも、レオナルド・ダ・ヴィンチも、その他のルネサンスの同時代人たちも、生涯にわたって、子どものような好奇心を持ち続けていたようです。自らの生み出したさまざまな疑問をもとにして、彼らはその疑問を絵画や彫刻、建築、農業、詩、工学、政治、宗教、医学、音楽、修辞学、そして科学へと深めていったのです。彼らは(読めるものは何でも)幅広く読んで、自分の疑問や思索に関係のあることがらについておびただしいメモを残しました。自分の思考にひらめきをもたらしたり、広げたりしてくれそうな人たちのなかに、自分の身を置きました。彼らはさまざまなアイディアを試したり、実験したり、書いたり、描いたり、やり得ることは何でもしました。でも、何もかも終わらせることはありませんでした。実際のところ、彼らが終わらせたことは、やり始めたこと全体の半分にも及ばなかったのですが、やり通せるかどうかは関係なく、自分のアイディアに正面から取り組みました。彼らは大切な疑問を追いかけ、その疑問への答えを明るみに出そうとしたのです。


●それを今実現する方法は?

 最近の教育理論に照らし合わせて考えると、理科や社会科で探究学習を実践する研究者や教師たち、リーディング・ワークショップやライティング・ワークショップの実践者たち、そして図書館メディア・スペシャリストたちがこの領域を先導してきました。子どもたちが選択を提供され、自分たちが興味のある幅広いテーマを調べたり、探ったりすることを通して自由に探求してもよいのなら、さまざまな知識やスキルや概念を保持したり応用したりすることに、進んで取り組むようになり、学ぶようになるものだと、彼らはこれまでずっと理解してきたのです。ジェローム・ブルーナーやハワード・ガードナーから、デヴィッド・パーキンズ、ロン・リチャート、デニス・パルマー・ウルフといった理論家たちが、これまでに考えられなかったようなレベルで教科の枠を超えて学ぶ機会をもたらす、教師と子どもたちの両方が考え出す質問と、興味関心が持てるテーマを探究する際に果たす教師の役割について探ってきました。

 以上を読んで、2016年にあなたがすることのヒントになる部分はどれくらいありましたか?

 著者は、3つの方法(探究学習、リーディング・ワークショップとライティング・ワークショップ、そして図書館メディアを使った学び)を紹介してくれていますが、これに限定する必要はありません。あなたにとってのこだわりを追求してください。(その際、上に書かれているような特徴をもっていればいいに越したことはないと思います。)少なくとも、確実に言えることは、教科書を確実にカバーするような授業でないことだけは確かです。


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