2013年11月10日日曜日

ひさんな授業から、いい授業への移行



 理科、社会、算数・数学、英語などはすべて暗記科目化しています。(国語もでしょうか?)
 それは、テストがあるから??

 そういう自体はおかしいということで、書かれたのがこの記事です。
 なんと、December 1991のことでした。(15~6年前に一度見たことがあったのですが、2週間ほど前に、ある本の参考資料としてあげていたので、再度読みました。)掲載されたのは、アメリカの有名な教育誌の一つのPhi Delta Kappan。(書いた人は、Martin Haberman。論文のタイトルは、The Pedagogy of Poverty Versus Good Teaching
https://www.det.nsw.edu.au/proflearn/docs/pdf/qt_haberman.pdf

 日本と同じように、テストや試験に大きく左右されているような国々でも、できるだけひさんな授業を避け、いい授業に移行しています。

 日本でも、総合的な学習時間はそういう流れに乗ったものではあったわけですが、導入する側に覚悟と知識があったわけではなく、また、導入させられた側も情報や研修等による準備がいい加減だったために、数年もしないうちに中学校ではお荷物化し、小学校でもいまやしっかりやれているところを探す方が大変なのでは、と思います。

 要するには、ひさんな授業しか選択肢がないような状況に日本はずっと置かれていると言えます。これこそが、教育改革の柱であるべきなのに、政治家はもちろん、役人や研究者も、いい授業にはほとんど興味を示しません。その情けなさは、「原子力村」よりも悲劇的存在なのでは、と目を覆うばかりです。

 数年前からは、「習得・活用・探究」をいい始めていますが、どれもままならない状態が続いているのではないでしょうか? そもそも、これらを分けて考えること自体がおかしいのですから。暗記ではなく、考える授業を念頭においたときは、探究をすることで、知識・技能・態度が活動できるレベルで身につきます。それを、基礎・基本がおさえられない限りは、活用も、探究もあり得ないと考えているうちは、いつまでたっても今の状態が続くことを意味しています。順番が逆なのですから。ボタンの掛け違いを最初からやっているのですから。

 この論文の中に、教師がしてはいけないことのリスト(=ひさんな授業をつくり出す要因)が以下のように提示されていますが、これらは日本では、いまだに教師が当たり前のようにしていることばかりではないでしょうか?

     情報を提供すること(=教えること)
     質問
     指示
     課題を提示
     課題のチェック
     机間巡視 (警察的な役割)
     テスト
     テストのチェック
     宿題
     宿題のチェック
     生徒指導
     作文の添削
     成績づけ

 それに対して、探究学習(やライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップ)が可能にしてくれるのは(=いい授業をつくり出す要素は)


    <メルマガからの続き>



・生徒たちは、自分にとって意味を感じられるテーマや課題を学ぶ。自分がしていることに価値を見いだせれば、学校や授業をより好意的に捉えることができる。 ~ 単に課題をこなしたり、テストや成績のために勉強するのではなく、自分が意味を感じたり、面白いと思って取り組む。
・生徒たちは、多様な視点(見方があること)を学ぶ。 ~ 単に情報を受け取るのではなく、広く・深く考える。
・生徒たちは、概念を中心に学ぶ。また、合科的に学ぶことで、個別の知識や情報をより意味を持って学べる。 ~ 単に暗記するのではなく、理解する形で学べる。
・生徒たちは、自分が何をどう学ぶかという計画にかかわる。 ~ 与えられたものを受け取るのではなく、自分たちが主体的かつ自立的な学び手になっていく。
・生徒たちは、ロールプレイやプロジェクトや小グループでの学びに積極的に参加する。~ 生徒相互の教え合い・学び合いが学びの中心ということ。
・生徒たちは、学校や教室の垣根をできるだけ低くして学ぶ。校外に頻繁に出るし、ゲストに頻繁に来てもらう。地域のプロジェクトにも参加する。 ~ 学校や地域で自分の居場所を見出すことになる知識やスキルを身につけていく。
・生徒たちは、習熟度別ではなく、多様なグループで学ぶ。
・生徒たちは、常識と思っていたことや固定観念を疑う形で学ぶ。
・生徒たちは、ネットで情報にアクセスするかたちで学ぶ。 ~ もはや、「教科書だけが情報源」という時代じゃない!!
・生徒たちは、常に振り返りながら、自己評価し、自己修正・改善しながら学ぶ。
+ 生徒たちは、学んだことを共有しながら、モデルから学び続ける。

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