2013年7月7日日曜日

いい授業とは



今、大学で担当している授業のなかで、「いい授業とは何か」をテーマにしてここ何回か続けて学生たちと考えています。

 

 吉田さんが以前、中公新書から出版した「いい学校の選び方」の中に、次のような一節があります。(同書p.129)

 

 「僕たちの学校では持ち上がりなので、四年のクラスも先生が担任になるはずでした。でも、先生が去ってしまってとても残念です。先生は、一つのことを教えたら、すぐに終わらせて、まったく違った新しいことに移っていくというような教え方はしませんでした。・・・」

 

 この文章は、アメリカの小学生の「いい授業」に対する考えをもとにした「いい授業」に対するイメージが書かれているものですが、これを読んだ学生の中で自分もこんな授業を受けてみたかったというコメントが目立ちました。言うまでもないことかも知れませんが、実際は一方通行の授業がほとんどだったと語る学生ばかりです。

 

 将来、小学校教員を目指している学生にとっては、「こんな授業を目指したい」という具体的な目標になります。ある4年生の学生は、「もっと早くこういう考え方を知りたかった」「先生が紹介する資料はとてもためになる」と言ってくれました。自画自賛とお笑いになる方もいらっしゃるでしょうが、教員養成の段階でも「学びの原則」(これも吉田さんの著書のあちらこちらで紹介されているもの)というものを踏まえた教え方を知っている教員があまりいないということです。

 

 また、同書には、「いい学校のイメージ」という文章も載せられています。ここを読むだけでも、学生たちの反応を見ると、これまでの自分たちが受けてきた学校教育に対するイメージが変わるようです。「いいもの」が何なのかを知らないと、向上する目標もつかめません。学生たちのそんな自己変革のきっかけづくりができれば最高です。

 

 まだまだ道のりは遠く険しいなと思いつつも、たとえ大海であっても、粘り強く一石を投じていくことに意味があると思い、日々の授業に向かう毎日です。

 

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