2013年5月20日月曜日

大阪市「学校案内」に学テ成績も掲載


 慰安婦問題でマスコミを賑わせている橋下さんは、以前から学力テスト大好き人間です。
 それが、今回はここまで徹底されるというのです。
 これは、プラス面はほとんどなく、マイナス面満載で、教育という名のもとにしてはいけないことの典型例です。安倍さん大好きなこころの問題なども、同じ範疇に入ります。★
 くれぐれも、他では真似をしないことをオススメします。
 誰にとっても、よくありませんから。
 とくに、当事者の子どもたちと教師には。

大阪市教委は、来年4月から半数の区の市立小中学校で学校選択制が導入されるのに備え、全国学力テストの学校別成績や、高校への合格実績などを記した保護者向け「学校案内」を発行する方針を決めた。

学校の成績を開示するかどうかは各校の校長の判断となるが、市教委は「学校選びの材料にしてもらうため」として、各校に積極的な開示を求める。学校現場からは、学校の序列化を懸念する声があがっている。

学校選択制は、学校間の競争によって学力向上を目指す橋下徹市長の強い意向で導入される。来春市内24区のうち12区で始まり、残りの区も2015年度実施に向けて検討が進む。

来 春始まる12区について、区ごとに小中学校の案内をまとめた冊子を作り、9月に各区内の保護者に配布する予定。各校の教育目標や部活動の状況などに加え、 各校長の判断で、12年度の全国学力テストの学校別平均正答率を盛り込む。校長は、保護者や地域の代表者らでつくる学校協議会の意見を踏まえて判断すると いう。中学校については、卒業生が進学した高校名なども紹介する方針。 2013年5月20日10時10分  読売新聞)


 世の中の動き(もちろん、日本以外の話しですが)は、学力テストを軽視する方向で動いています。それが人の能力で測れるのは、20分の1(せいぜい多くて10分の1)ぐらいでしかありませんから、ことのほか強調するものではないわけです。
 競争することがいまの世の中で求められていることでもありません。協調する、コミュニ ケーションが取れる方がはるかに大切です。たとえば、経済産業省が出している「社会人基礎力」を見てください(これは、産業界が雇用する人間に求めるもの ですが、かなりの部分は「社会人」一般に求められるもの、と解釈できます)。いったい、これらのどれだけがテストでいい点を取ろうとする努力で得られるでしょうか?
 これらが身につくような場としての学校が求められているのであって、テストの点数を上げることが求められているのではありません。(それに焦点を当てることによって、人格をゆがめさせたり、身につけるべき能力を無視したりと、マイナス面のほうがはるかの多いのが現状です。)


★ 先日、提案された「6・3・3制」を弾力的に運用 ~ 「4・4・4制」「5・4・ 3制」も可能に ~ も、この範疇に含まれます。要するに、問題はこういうところにあるんじゃないんですね。制度をいじっても変わりません。混乱するだけ。
 求められているのは、(1)教師や子どもたちを信用し、任せることであり、(2)資質向上を図ったり、コミュニケーションが取れるように最大限のサポートをしたり、阻害要因を撤廃することです。

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