2011年9月11日日曜日

ビジョンについて

 学校では「多忙感」が語られることが多いが、以前「いい学校の選び方」(吉田新一郎・中公新書)の中で次のように述べられていたことを思い出す。
「しかし、ビジョンはないのに、みんな忙しい。〝気の毒なほど〟忙しい。・・・・なぜ忙しいのか考えてみた。私は何度考えても「ビジョンがないから」という結論に達してしまった。」(p.241~242)
 まさにこのことが重要なのだと思う。

 しっかりとした見通し、組織としてのビジョンがあれば、その組織の成員は「多忙感」を肉体的、物理的には感じていても、精神的にはほとんど感じないのである。このことは自分自身の経験からも言える。

 それほどビジョンは大切なものだと思う。
 今年度も、もうすぐその半分が終わろうとしている。
 年度初めに職員に示したビジョンがどの程度浸透し、また実現されているかを振り返り、必要ならば修正したい。

 また、自分の学校がどのような方向を目指しているか、生徒たちや保護者にもわかるようにしたい。これが「学びの共同体づくり」
の出発点であると思う。そして、当然このことは最初のビジョンづくりに、これら学校関係者すべての思いが盛り込まれる必要があることを示している。

 今の自分の勤務する学校がそのような状態になっているのかどうかをしっかりと振り返りたいと思う。実に教育という仕事は創造的な仕事である。
 
 

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