2018年4月1日日曜日

前向きな教師がもっている特徴



ある資料を見ていたら、「建設的な学校文化に欠かせない要素」のテーマのもとに以下の19の要素が紹介されていました。

・あなたは、このリストを見て、納得するものばかりですか?
・どれは(あまり)必要ないと思いますか?
・このリストに、欠けている要素(付け足したい要素)は考えられますか?
・あなたの学校に欠けているのはどれですか?
・自分では思いつかない要素はありましたか?
・あなたの学校がより建設的な学校文化をもつために特に大事にしたいのはどれですか?

 当たり前のことですが、リストの半分弱は、コミュニケーションや協力するなどの対人関係が占めてします。★

 私が欠けていると思った要素は、「(共有された)ビジョン」です。
 「学校目標」とは違います。
 学校目標で、ワクワクできるものにお目にかかったことがありません。
 それに対して、ビジョンはワクワクするものです。
 お題目として掲げるものではなく、3~5年で何とかして実現したいと思える未来像です。★★ あの経営学の神さまと言われたピーター・ドラッカーは、「ビジョンのない組織は、消えた方がいい」と言い切っていました。それは、学校を含めた非営利組織に言えることです。それほど大切なものなのですが、残念ながら明確なものをもっていないところが、ほとんどです。

 今度は、学校という組織レベルではなく、教育のプロとしてのあなた自身に焦点を当てた時に、前向きな教師がもっている特徴を表す要素として捉えた場合、

・あなたがすでにもっている要素はどれですか?
・これから大事にしたい要素は特にどれですか?
・あなたはビジョンをもっていますか?

 組織レベルでも、個人レベルでも、私が大切だと思うのは、「ビジョン」と「学ぶことが好き」です。この2つがあれば、どちらのレベルでもかなりのことはできてしまうと思っています。(逆に言えば、この2つがないと、学校は変われないと言えます。)
 「学ぶことが好き」と訳しましたが、原語は「Love of learning」ですから、「大好き」というか「尋常ではない好きさ」です。ほどほどのレベルではダメなのです。
 自分の周りいる先生たちを、この要素で評価すると、「学ぶことが大好き」な人は何割ぐらいいますか? あなたは、同僚たちを「学ぶこと好き」にする方法を、もっていますか?



★ 対人関係に関しては、以下のリストと比較してみてください。

★★ ビジョンについて興味のある方は、『エンパワーメントの鍵』(クリスト・ノーデン-パワーズ著、実務教育出版)と、そのビジョンの部分を紹介している『校長先生という仕事』(平凡社新書)をご覧ください。


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