2017年3月12日日曜日

『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ ~ 「違い」を力に変える学び方・教え方』


 上記の本(キャロル・トムリンソン著、北大路書房)の発売予定が、大幅に前倒しになりました。3月28日だったのが、17日です。
 <ぜひ、紹介文の下の「蛇足」をお読みください。>

 いま、日本の教育界では「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」が話題になっています。これに対応すべくこれまでの授業づくりをどのように改善していけばよいのかが、これからの関心事となってくることでしょう。しかしその一方で、教えることと学ぶことの本質を探究し続けていくことこそが、教育に携わる者にとってもっとも重要な課題であることを、しっかり見据えておかなければなりません。そして、この本質にかかわる課題の中には、「一人ひとりの生徒がもつ違いや多様性を大切にしながら、彼らの学びの可能性を信じて一人ひとりの成長のためにベストを尽くしたい」という、教師としてのいわば本能のような思いや願いが深く刻み込まれているのではないでしょうか。そうした思いや願いに理論と実践の両面で真正面から応えようとしているのが、本書です。
この本のメインテーマは、言うまでもなく、原書のタイトル(The differentiated classroom : responding to the needs of all learners, Second edition.にある differentiationです。辞書でdifferentiationを調べると、区別、識別、分化、特殊化、差別化、差を認めること、などの言葉を見つけることができます。しかし、日本の読者にとってはほとんど馴染みがない言葉だと思います。
 私たち3人の訳者は、翻訳を進めながら議論し続けた結果、最終的にdifferentiationに対して「一人ひとりをいかす」と表現することにしました。この「一人ひとりをいかす」という言葉の中に、生徒一人ひとりが多様な能力や可能性をもっていること、一人ひとりの興味関心、既有の知識・理解、学び方や学習履歴などの違いや多様性を大切にすること、一人ひとりの学習上のニーズに応じる質の高いカリキュラムや多様な教え方・学び方をデザインして実践することなど、本書で提案されているdifferentiationの奥深い意味を込めました。
      (以上、『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ ~ 「違い」を力に変える学び方・教え方』の「訳者あとがき」より)


 詳しい目次は、http://comingbook.honzuki.jp/?detail=9784762829598 をご覧ください。

訳者による割引注文を受け付けます。

1冊(書店およびネット価格)2592円のところ、
訳者割引だと     1冊=2200円(税・送料込み)です。★
なんと、400円弱もお得です!

ご希望の方は、①冊数、②名前、③住所(〒)、④電話番号を
pro.workshop@gmail.com にお知らせください。

◆研修会(ワークショップ)
 本の内容を踏まえた研修会(ワークショップ)も可能ですので、開催を検討したいという方はご連絡(pro.workshop@gmail.com)ください。
 具体的には、
 自己チェック ~ 自分の価値観や立ち位置を明らかにする
 一人ひとりをいかす教師/教え方の基本原則と哲学
 具体的な事例を使って、通常の授業とDIの授業の「何を、どう、なぜ」を考察する
 具体的に使える方法を理解し、明日からの一人ひとりをいかす実践の準備をする
などが含まれます。


蛇足: 私がこの本を読んだのは1999年でした。あまりの内容のよさに、翌2000年には出版社数社に翻訳の可能性を打診しました。しかし、まったく興味をもってもらえませんでした。それが、2015年の末に奇跡的(?)に翻訳のGoサインが出たのです。こだわり続けることの大切さです!!(ちなみに、①『理解をもたらすカリキュラム設計』日本標準も、②『マルチ能力が育む子どもの生きる力』小学館も、③『「考える力」はこうしてつける』新評論も、2000年の出版社周りのときに一緒に提案したものでした。①は西岡加名恵さんが2012年訳してくれましたが、残念なことは普通の人が買えるような値段ではありません。②の『マルチ能力』は絶版になってしまいました。これら2冊をまだ読まれていない方は、ぜひ図書館で借りて、読んでください。③のみは購入可です。これら3冊はすべて、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」を実現するためのとてもいい手立てと言えます。なお、2000年の出版社周りのときのリストには全部で10冊ありましたから、まだ6冊は日の目を見られない状態が続いています。ということで、私の「もがき」は続きます。
 なお、私が訳書にこだわる最大の理由は、まったく面白さのレベルが違うからです。そして、このブログでも繰り返し書いてきた、英語と日本語の100対2か3レベルの情報格差を埋めようとして、です。
 そんな中で、日本の先生たちはがんばっています!! しかし、これだけの情報格差があるうちは、なかなか面白い実践はままなりません。(それが、面白い本が日本で出にくい理由という具合に循環しています。)情報格差が埋まれば、よりよい実践の可能性が開けます。


★ 中身の濃い内容なので、この値段でも十分に元が取れます。また、『理解するってどういうこと?』の場合と同じで(内容の濃さの中身は、2冊の本は大分異なります!)、訳者の努力によって原書の値段よりも安くなっています。それに加えての訳者割引ですから、超お買い得です。


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