2014年3月9日日曜日

リサーチャーとしての教師



  「自分の教え方(授業)を振り返る。絶えず自己評価し、修正/改善する」ことが、「リサーチャーとしての教師」であり、すべての教師に求められているのではないでしょうか。

「研究者」としてのとしてしまうと、校内研究の悪いイメージに引っ張られたり、現場の役に立っているとは言いがたい大学の研究者をイメージしてしまうので、あえてカタカナのままにします。研究授業の時だけ、やればいいものではなく、年間を通して、絶えず自己評価し、修正/改善するアプローチです。★

 教師たちが主体的に(コミットして)教えていない=言われたことをこなしているレベルでは、子どもたちもお付き合いのレベルなので、いい成果は期待できません。求めるべきは、教師のコミットメントです。それには、主体/主役になってもらうこと。教科書をカバーする教え方ではとうぜんダメです。自分が何をどう教えたいのかを判断し、新しいことに果敢に挑戦し、それを振り返り/自己評価し、修正/改善して、さらに挑戦してみるというサイクルを回し続けないと。それが学ぶモデルとして子どもたちに自ずと伝わっていきます!

 そういう中では、校長もリサーチャーになって、教師と一緒に取り組むことで、コミットメントが伝播していく選択肢しかありません。やらせるスタンスになった途端、教師たちもお付き合いのレベルでしか関わってくれないことはわかっていますから。コミットメントを得たいなら校長がモデルで示すしか。

 リサーチャーになるということは、「へこまない」ことを意味します。かの有名な発明王のエジソンは、一つの成功のために1878回の失敗をしたぐらいです。そもそも「失敗」自体が存在しません。何かをすれば、プラスだけでなくマイナス面も見えてきますが、それはチャンスでしかないからです!

 リサーチャーになることは、すべての人(校長、教師、そして子どもたち)の中に眠っている宝ものを揺り起こして行動に移させる働きがあります。

●参考
 実践と振り返りのサイクルは、以下の図の通りです。



 出典:『「考える力」はこうしてつける』の16ページ。このアイディアに興味のある方は、特に同書の第1章「教師と振り返り」をお読みください。

★ これをしている教え方・学び方が、このブログでも繰り返し紹介してきているライティング・ワークショップ(作家の時間)やリーディング・ワークショップ(読書家の時間)です。

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