リーダーによるマネジメントに変化が起きています。
民間企業では、プライベートをコーチをつけたり、会社全体で導入している例もあるようです。学校でも、コーチングやメンタリングを活用した組織作りや研修が始まっていますが、現状はどうでしょうか?昔ながらのトップダウン型のマネジメントこそがリーダーシップであると考えている人も多いような気もします。ワールド・ベースボール・クラシックで優勝をした栗山英樹元監督やカタールW杯で世界を驚かせたサッカー日本代表森保一監督は、いずれもボトムアップ型のリーダーシップを発揮したことで注目されました。学校にも良い影響があるかもしれませんね。
今日紹介するのは、1on1という手法です。★1 1on1とは、部下と上司、あるいは同僚同士が定期的に行う一対一のミーティングのことです。アメリカのシリコンバレーでは文化として根付いているそうで、日本ではヤフー(現 Lineヤフー)が導入したことで注目され、導入する会社が増えてきているようです。★2
この度、Pivot ★3で、この1on1が取り上げられました。★3 しかも、元Yahoo社長で現在は、会長の川邊健太郎さん自らが、1on1の実演しながら、考え方やポイントを説明してくれているのです。今回は、このビデオを見ながら、1on1について学びましょう。
このビデオをは2本に分かれていて、VIDEO 1 (18分28秒から)では、1on1の基本的な考え方が紹介されています。
川邊さんは、1on1の意義は「相手の主体性を引き出し、仕事で成果がでるようマインドセットすること」と述べています。その後、1on1の重要なテクニックである「傾聴」の意義とその難しさ、そして、1on1の3つの技術である、コーチング、ティーチング、フィードバックの関係に話題が移ります。コーチング、ティーチング、フィードバックの割合が、1:6:3が良いのではないかというのは見解は興味深いものでした。ここで、VIDEO 1をご覧ください。
VIDEO 1【LINEヤフー会長に学ぶマネジメントの流儀】
[考えてみてください]
1 あなたは相手の主体性を引き出すコミュニケーションが得意ですか?
2 あなたは傾聴ができますか?途中で遮って、意見を言いたくなりませんか?
次が、この番組のハイライト。川邊さんがゲストの女性を相手に実際に1on1を実演します(1分24秒あたりから)。これは必見です。川邊さんがどのようなテクニックを使いながら、女性から引き出そうとしているか、考えながら見てください。
VIDEO 2【LINEヤフー会長の採用㊙︎攻略法】
[考えてみてください]
1 実演の中で、ぜひやってみたい。やるべきだと感じたことは何ですか?それはなぜですか?
2 あなたの学校で、このような手法を導入してみたいですか?導入できそうですか?
振り返りの中で、川邊さんが使った技法が整理されています:
1 OPEN/CLOSE QUESTIONを使い分ける
2 本心で共感する
3 チャンクアップ/チャンクダウン
4 次回を語る
5 2 on 1で第三者とアフタートーク
それぞれ、実に興味深いですね。理論ではなく、それらを使いこなしているところが見事だと思いました。実践と経験の中で、マネジメント側のスキルも磨かれているところがすばらしい。
1on1の実践を見ると、すぐに実践に移してみたくなりますね。ぜひ、明日から実践してみませんか?
★1 1on1とは? 従来の面談との違いや効果を高めるコツ https://www.hrbrain.jp/media/evaluation/1on1
★2 本間浩輔 (2017) 『ヤフーの1on1―部下を成長させるコミュニケーションの技法』ダイヤモンド社.
★3 Pivot 映像コンテンツを通じて、ビジネスと学びを創造するスタートアップ企業 https://pivot.inc
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