先週のこのブログの内容をどう受け止められたでしょうか。
私はこの記事の核心である次の文章を、多くの先生方と共有したいと思いますがどうでしょうか。
可能なら学校レベルで、最低でも数人の仲間単位で継続的な取り組みが必要なことを意味します。(講師の継続的な関わりが確保できれば、それに越したことはありませんが、より大切なのは同僚同士の日常的な助けあいや刺激のしあいです。)
それが、研修というものです。
私自身、研修を受ける立場と運営する立場の両方を経験しましたので、そのとき限りの研修がほとんど役に立たないことは実感としてわかります。せいぜいプラスの効果としては、研修の中で紹介された本を読んでみて、それがよかったという程度のレベルでした。研修講師の立場からも研修後のフォローを続けるというのも現実問題としてはハードルが高すぎます。
かつて指導主事をしていたときに、「若手教員研修」という企画を立てて、年に5回その先生の勤務校に出向いて行って、マンツーマンで研修するということをやったことがありますが、それでさえ、せいぜい年に5回です。その企画でも一人の指導主事が担当できる教員数は5人程度が限界です。そう考えると私が勤務していた市の規模でも数千人の教員がいるわけですから、この程度の研修でも、受けることのできる人数は微々たるものということになります。
そう考えると、「同僚同士の日常的な助けあいや刺激のしあい」がいかに効果的で現実的なものかがよくわかります。以前、このブログでも書きましたが、自分の経験でも、教師生活の中で何が最も研修として役に立ったかと言えば、20代のころの校内での同年代の気の合う仲間たちとの「日常的な助けあいや刺激のしあい」でした。
これは、学級経営や教科経営などを進めていく上でとても効果があり、仕事への意欲を継続させるという点でも大きな効果があったと思います。
都市圏では教員の大量採用がしばらく続いてきました。いろいろと問題点もあるようですが、これはある意味、チャンスではないでしょうか。校内で「日常的な助けあいや刺激のしあい」を行う機会をもつことができれば、多くの若手教員にとって、教師としての力量アップにつながることは間違いなしです。授業も間違いなく面白く、魅力のあるものになるでしょう。
管理職の先生方には、そんな若手を後押ししていただくだけで、学校は活性化すると思いますが、どうでしょうか。