2026年8月30日日曜日

保護者との前向きな関係を育てるための20のヒント

私たちは、書類の整理、授業の準備、そしてたくさんの生徒の対応を同時にこなす忙しい一日の中で、教師としての仕事を大きく支えてくれるはずの集団――保護者/家族――の存在を、つい忘れてしまうことがあります。ここでは、この大切な集団とのつながりを深めるためのヒントを示します。

1 保護者に会ったら笑顔であいさつをしましょう。ほとんどの保護者は、教師と接する機会がそれほど多くありません。だからこそ、あなたと保護者の出会いの9割以上が、前向きで、温かく、親しみのあるものになるよう心がけてください。廊下でのほんの短い出会いで残る印象は、長く続きます。

2 保護者の名前を覚えましょう(担任として一つの学級を受け持っている場合)。保護者がどのように呼ばれたいか尋ねてみましょう。

3 自分の意図を伝えましょう(保護者と協力したいこと、支えてくれることへの感謝、そして一緒に取り組めることを楽しみにしていることを伝えます)。

4 さまざまな形で、頻繁に連絡しましょう。授業で何が起きているかを知らせます(週ごとが理想的です)。生徒が学んでいること、達成したこと、あなたが楽しみにしていること、生徒が楽しみにしていること、そしてあなたが見ている学びや成長について伝えます。保護者が子どもに尋ねられることを提案します。「先週、子どもたちが学んだゴミムシダマシの幼虫のことを聞いてみてください」とか、「書いた俳句を読んでもらってください」などです。

5 前向きな電話を家庭にかけましょう。担任として一つの学級を受け持っている場合は、最初の数週間のうちに全家庭へ電話をし、その後も一年を通して定期的に連絡します。多くの生徒を教えている場合は、特に前向きな連絡を必要としている生徒を選んで電話します。

6 良い知らせから始めましょう。保護者に電話をしたり、心配事について話し合うときは、まず肯定的な評価を伝えます。どの生徒にも必ず良いところがあります。それを見つけ、伝え、そのあとで心配している点を共有します。この順番は、とても大切です。

7通訳を探しましょう。保護者の言語を話せない場合は、少なくとも一度は通訳を入れて保護者会や電話連絡をします。(あまり使われていない言語の場合は、難民支援センターなどの公的機関が助けてくれることがあります。)その保護者にも必ず働きかけ、できる限りつながりをつくります。

8 あなたの言葉は力をもちます。言葉は、家族の形が多様であることへの理解を伝えます。母親が結婚しているかどうか、また結婚している場合に相手が男性かどうかを、決めつけないよう注意します。開かれた質問の仕方を学び、保護者や後見人が話したくない情報もあることを理解しましょう。

9 子どもについて質問しましょう。「学校の外ではどんなことをするのが好きですか?」「その子の人生で特別な存在は誰ですか?――家族でも、家族ぐるみの友人でも」「その子のいちばん良いところは何だと思いますか?」「小さい頃はどんな様子でしたか?」など、あなたが生徒を知ろうとしていることを示します。

10 保護者の話を聞きましょう。本当に耳を傾けます。保護者は自分の子どもについて、非常によく知っています。

11 保護者と話すときは、子どもに笑顔を向けましょう。保護者の前で子どもと話すときは、笑顔で目を合わせ、あなたがその子を大切に思っていることを示します。保護者の前で、その子が授業でうまくできていることを認めます。そのうえで、もし心配な点があれば共有します。

12 保護者に語ってもらいましょう。年度/学期の初めに調査用紙を配ります(保護者が英語を読んだり書いたりできない場合は、生徒がインタビューして答えを伝えることができます)。保護者がどんなことを知っていて、どんなスキルをもっているかを知ります。特に授業内容とつながる場合は、保護者を招きます。文化的な伝統、興味、情熱、スキル、知識をあなたに共有してもらいます。

13 保護者がどのように助けられるかを伝えましょう。多くの保護者は手伝いたいと思っていますが、子どもが大きくなるにつれて頼まれる機会が減り、どうすればよいかわからなくなります。教室で保護者が助けられる方法は、必ず何かあります。

14 家庭で子どもを支える方法を具体的に示しましょう。「答えの出し方を説明してもらうことで、算数の宿題を手伝えます」とか、「夜に物語を読むとき、次に何が起こるか予想させてください。これは読解力を強めます」などです。

15 支援につながる窓口になりましょう。保護者が心配事を共有したときは、助けを得られる方向を示せるよう準備します。あなたが心配事を共有する場合(「お子さんは授業中にぼんやりして注意が向きません」など)も、保護者ができることを提案できるようにします。

16 自分の教え方の方法や判断について説明しましょう。時間をとって説明し、教育の仕組みに慣れていない保護者には学べるよう手助けします。あなたが何をしていて、なぜそうしているのかを理解してもらいます。

17 いくつかの決定に保護者を参加させましょう。意見を求め、判断の助けになる情報を提供し、保護者の結論に耳を傾けます。

18 保護者に感謝を伝えましょう。個別にも、公の場でも(週の通信などで)支援への感謝を伝えます。保護者がしてくれていること、それが生徒にどのような影響を与えているかを認めて伝えます。

19 功をすべて共有しましょう。子どもがうまくできていること、身につけた学力や社会的な力、知識などを保護者に知らせます。

20 保護者を招いて、共に祝い、食事を分かち合いましょう。人が集まり、祝い合うとき、コミュニティーは強まります。年度/学期の初めに持ち寄りの会を開きます。食べ物を分かち合い、食べ物にまつわる物語を語り合います。食べ物は人を結びつけます。

 

出典・https://www.edutopia.org/blog/20-tips-developing-positive-relationships-parents-elena-aguilar

幼保時代は、教師と保護者の関係はかなり近いですが、小学校に入ると同時に疎遠になります。『教師のためのアート・オブ・コーチング』(図書文化)の著者のエリーナ・アギラーさんのヒント集のなかには日本にはそぐわないものもありますが、アメリカではどのような努力がなされているかがよくわかると思います。ヒントとして役立ててください。

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