先週の話題は「創造性」でしたが、パートナーが創造性やイノベーションを阻害する要因として次の6つの項目を取り上げました。
・「よく聞いてもらえない」
忙しいということもありますが、話を十分に聞いてもらえずに改善が進まないということも往々にしてあります。教師同士、あるいは生徒との対話は大切にしたいものです。
・「新しい考えを排除している」
前例を踏襲するというのが仕事を進めるうえでは一番楽です。しかし、それでは仕事をこなしているだけであって、そこに関わる人たちの幸せにはつながらないでしょう。組織が管理的になればなるほど、新しいことに挑戦するよりも、無難にこなしていこうという守りの姿勢が強くなるものです。
学校は毎年それを構成するメンバーが子供も含めて、新しくなる組織なのですから、そのメンバーに一番ふさわしいやり方で、みんなが望む目標に向かっていくべきでしょう。
前年度末に大急ぎで作った年間計画に基づいて、いろいろなことを進めていくのではなく、その都度、そのときの学校の実情をベースにして、カリキュラムを修正していくことはぜひやらなくてはならないことです。
・「安全・安心を優先している」
先ほどの話とも重なりますが、リスクを冒したくないという気持ちはだれにでもあります。しかし、それが教師であれば、無難に事を進めようという姿は子供の目にどう映るでしょうか。
・「疑問や質問が提示できない」
「問い」を立てるということの大切さは、今までに何度も出されてきましたが、まさに「問い」「疑問」こそが新たなものを生み出すの源です。
・「自由を制限している」
わが国の学校にどれほどの自由があるのか、はなはだ心もとないところですが、それでもできる範囲で自由の領域を広げていく挑戦が必要です。特に、授業の中ではもっと子供たちに自由を与えて、創造的で、魅力のある内容にしていくことが可能だと思います。
・「グループの中の多様性を排除している」
学校だと、すぐに「足並みをそろえて」と言われ、自分のクラスだけ独自のことはできないような雰囲気がありますが、そこは多様性をもっと認めてよい領域だと思います。若手の先生方が遠慮せずにどんどん自分のカラーを出せる学校はいいですね。最低限の協調は必要ですが、初めから安全な道だけを取ろうとせず、挑戦してほしいものです。
教育は最も創造性が求められる仕事であるにもかかわらず、ルーティンワークをこなすだけの仕事になっているとしたら、これほど不幸なことはありません。失敗を恐れず、多くの教師が新しいことに挑戦していってほしいと思います。
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