2014年6月1日日曜日

エレン・ランガーの本



彼女の本は、『校長先生という仕事』の中で紹介しています(218ページ)。「マインドフル」であることの大切さを、長年説いている人です。
それは「いろいろな視点から物事を捉えることができ、新しい情報等に心が開かれており、細かい点をも配慮することができ、従来の枠の中に納まっているよりもはるかに大きな、人々の可能性を信じることができる」ことを指しています。マインドフルの反対は「マインドレス」で、「物事への注意を欠いたり、柔軟性や応用力のない心の状態」をいいます。(219ページには、表で対比させています。)

彼女の日本語になっている本をぜひ読んでみてください。(そのうちの一冊のタイトルには「天才」という言葉が含まれていますが、無視してください。内容とは関係ありません。出版社が売れると思ったのかな? またもう一冊は「やわらか」となっていますが、内容的には「しなやか」の方があっている気がします。両方とも、好みの問題でしょうか? ぜひご判断ください。★)

『「老い」に負けない生き方』も十分参考になります。
老人ホームで起こっていることと、学校(授業)で起こっていることが、同じだ~と思ってしまったことも含めて。
要するには、どちらもマインドフルな関係が築けていない典型的な場と位置づけられてしまうようです。
そのままに放置してしまっては、まずいので、ぜひご一読を!!★★



★前者の『あなたの「天才」の見つけ方』を、5月の連休中に読んだ先生が書いてくれた紹介/感想文の一部を下に貼り付けます。

1章から7章は「7つの神話」が学びをいかに阻害しているかについて書かれています。神話って!!(笑) なんとも読みたくなるような取り上げ方だな~と感心してしまいました。ちなみに「7つの神話」は…

①「基本」は第二の天性となるまでよくよく習得すべし
②「注意を払う」とは、一つのものにじっと集中し続けることである
③「ご褒美はお預け」が肝要である
④機械的な暗記なしに教育はありえない
⑤「忘却」とは何とかしなければならない困った問題である
⑥知能があるとは「何がそこにあるか」がわかることである
⑦答えは、正しいか間違っているかのどちらかである

これら7つの神話は、本当の学びを台無しにしている。私たちの創造力の息の根を止め、疑問を押しつぶし、自尊心を傷つけている…うんぬん。

これだけで読みたくなりませんか? 私は一人読みながらふき出してしまいました。


★★ 自分が70代、80代になってから努力しても、時すでに遅しになりかねません。そうならないためにも、小学校、中学校からしっかり準備をする必要があります!!

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