先週の金曜日、1月31日の読売新聞「くらし教育版」に次のような記事が掲載されました。
『学校改革 東京から指南役 ※高知』
「高知県の公立小中学校で、東京都の元小学校長が授業や校内運営の改革に活躍している。「指南役」として招いた県教委は、児童生徒の学力アップにつなげたい考えだ。
この元校長は西留安雄さん(64)。2004年、東京・東村山市立大岱小の校長に就くと、職員会議を廃止し、教師が児童と向き合う時間を増やした。授業では、問題の解き方を自分で考え、グループで教え合った上で、発表する方式を取り入れ、思考力を伸ばすようにした。・・・・」
ちょうど、先週のこの「PLCだより」で取り上げられた「学校常識からの脱却」の著者の西留さんです。高知県教委は西留さんの考え方を全面的に取り入れて、改革をしようという意向のようですが、それだけではなく、もう少しその考え方を分析してみたらいいと思います。自分たち(県教委)がこれまでやってきたことの方向性やあり方を再検討するということです。
先週のブログの執筆パートナーの文章を引用します。
「最初の章の「学校常識からの脱却」は、見事なぐらいに学校が抱えている課題を明らかにしてくれています。(現職の校長や教師で、課題をこれだけ明確に言える人はどれだけいるでしょうか? 西留さんもこの本を書いたのは、公立の校長を退職してからです。在職中には、書けない内容でしょうか? 校長会あたりからメンバーの総意として、こういうのを教育委員会に指摘し、かつ提案として出すようなことはできないものでしょうか?)」
⇒「校長会の総意として」は全く同感です。本来そうあるべきなのです。校長会とはそのような目的で組織されるべきものなのでしょうが、実際はそうなっていないのです。高い会費を取られて、単なる親睦団体ではどうしようもないですね。
やはり、現職中は書きにくいのでしょうね。
後半では、教員の力量向上の話が出てきました。たびたびこのブログでも取り上げるテーマですが、PLCの考え方を理解して、できるところから学校づくりをやれば、3年で変わりますね。
また、先週の記事を引用します。
「日本の国語教育には、この題材集めや選書という考え方がありません。同じように、教員研修や研究にも。すべて上から(誰かから)与えられるものとして、それらは存在し続けています。それでは、残念ながらよく学べません。よくて、「お付き合い」のレベルが続くだけです。」
⇒「上から与えられたもの」では子どもも大人もよく学べないということです。学び続ける組織をどう作るのか、ここに力を注ぎたいものです。
その方法については、ぜひ『「学び」で組織は成長する』 (吉田新一郎・光文社新書)を読んでください。ここに書かれていることをもとに、各自がその持ち場で取り組めば、学校は確実に変わります。
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