昨年12月はじめの「互恵的な関係」の記事以来、教師同士の協力関係について、考え続けています。
もう大分前になりますが、月刊・高校教育という雑誌に「教師間の“協力”が学校を変える」というタイトルで原稿を書いたことがあります。
その内容をここで書きなおすことはしませんが、唯一、表だけを紹介します。
(出典: 月刊・高校教育、2004年9月号、65ページ)
圧倒的多数の教師が体験しているのは、①気楽な協力と②制度的な協力だと思います。
でも、①と②だけでは、生徒たちの学びも、そのベースとなる教師の学びも得られません。
③を体験している教師は、どれぐらいいるでしょうか?
そのための環境や動機づけはあるでしょうか?
スキルや方法を身につける機会は提供されているでしょうか?
③建設的な協力には「批判的」★「振り返り」「不協和音を歓迎」「波風を立てることが前提」「隠された事実★★を暴き出す」などがキーワードになっています。こういったところからこそ、教師が学べるのではないかと思って、書きました。
もちろん、80/20のルールで紹介したように、常に③ばかりを使う必要はありません。8割がたは①か②でいいのです。習慣の維持・継続でいいのです。そうでないと、疲れますから。しかし、大切な2割ぐらいは③で取り組まないと、何も変わらない、何も学べない、何も成長しないが続いてしまいます。
★ これは、クリティカルの直訳ですが、いまなら「批判的」とはせずに、「大切なこと(を選び出す力)」としたいです。「鵜呑みにせず、習慣にも流されず」に「何が大切かを見極めることの大切さ」です。
★★ これも、「隠された事実」よりは「疑うことなくやり続けている習慣」の方が分かりやすい気がします。
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