先月から三年生との面談を行っています。
高校受験に向けて多くの生徒は第一志望をはっきりと語っています。
日ごろ、授業に出ているわけでもないので、なかなか一人ひとりと話をする機会もありません。朝の昇降口でのあいさつや帰りの下校指導などで顔を合わせることはありますが、語り合うという時間はないのが現状です。でも、面談と言う形で、一人ひとりの生徒と向き合うと、将来のことをこんな風に考えているのかとか、家庭での様子などが垣間見えて新たな発見がいくつもありました。
また、「中学校の三年間で一番の思い出は?」と聞いてみると、一番多いのがやはり「修学旅行」です。本校は京都・奈良に行くのですが、京都のお寺や神社が印象的だったと答える生徒が多いです。中には、「二年生のスキー教室」と答える生徒もいたりします。よく聞いてみると、スキー教室の夜のイベント、クラスごとの出し物などがとても面白かったそうです。
「部活動が一番の思い出」と答える生徒もいました。その生徒は3年間吹奏楽部員として活動したのですが、よく顧問から叱られている姿を見かけました。日曜日も朝から夕方まで実によく練習していたのですが、顧問から見ると練習へ取り組む姿勢が問題だったようです。本人も今回の面談時に、もっと早くから真剣に取り組んでいればよかったと言っていました。まあ、私から見ればよくやった生徒の一人だろうと判断しますが、本人の向上への意欲を聞いて、頼もしい生徒だと思いました。受け答えもしっかりしていて、3年間でこんなにも成長するのだと実感した次第です。
中学校の三年間は小学校の就学期間の半分ですが、実に中身は濃いものがあります。
この三年間で、人生の基本的な方向性がある程度決まってしまうと言っても過言ではありません。ここで、誘惑に負けてしまうと、とんでもない回り道をすることにもなりかねません。中学校教師の面白みは、そんな日々変化する生徒に接することができることだと思います。
授業時数が増えて、放課後のゆとりがなくなり、多忙感の増しているのが中学校の現状ですが、前回このブログで書いたように、せめて職員間の「互恵的な関係」を築くことに配慮して、「忙しいが充実している」という職場を作りたいものだと改めて思います。
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