それほど、いずれも深刻な問題なのですが・・・意識している人は多くないようで・・・困ったものです。
私が紹介した共通点以外に、以下のような共通点を送ってくれた人がいます。
・古い仕組みで動いていること。
・権威的であること。
・「みんなのため」が掛け声になっていること。
・男性原理のみで動いていること。
・権威的であること。
・「みんなのため」が掛け声になっていること。
・男性原理のみで動いていること。
あなたは、これらに納得されますか?
私は、⑦として、関係性が築けるか/コミュニケーションが図れるかがあると思いました。いずれも、真の関係性も、コミュニケーションも築けていないのです。すべてのことのベースでありながら。白鳥さんが12月2日と9日に書いていたこと(=「互恵的な関係」の構築)とも通じます。
あなたは、この大事な関係やコミュニケーションをどのようにして築いていますか? 授業で、校内研修・研究で、職員会議で、学校運営で、センター研修で、教育行政で、そして選挙を含めた政治や社会生活において。★
しかし、学校が抱えている現状としてもっとも大きなものの一つが、この関係が築けない/コミュニケーションが図れない問題なのです(図を参照。出典:『校長先生という仕事』の130ページ)。あなたの学校、教委、センターでは、これらの問題を抱えていませんか?
<メルマガからの続き>
ブッククラブの効用については、すでに『効果10倍の<学び>の技法』(PHP新書、2007年、52~55ページ)で紹介していたのですが、その後、先生たちが実際に授業で使ったり、私自身も教員研修とのセットで使ったりして、極めてシンプルな方法であるにもかかわらず、あまりにも効果が大きいので、ブッククラブについて紹介する本を書いてしまいました。来年の1月末に『読書がさらに楽しくなるブッククラブ ~ 読書会より面白く、人とつながる学びの深さ』(新評論)というタイトルで出ます。
実は、前回紹介した「中身がスカスカ」(①)という輪読会とブッククラブの比較についての発言は、その本の中に書かれていることでした。
その中に登場するたくさんの事例は、当然のことながら、楽しく(⑤ ~番号は前回示した共通点の番号)、やる気や情熱や愛(⑥)をもって参加していますし、イベント(③)ではなく継続的に、自分たちが主役として(④)かかわっています。当然、空虚な言葉(②)は使われず、本音の対話が行われています。その結果、メンバー間の関係とコミュニケーションは回を重ねるごとに増していきます。
私たちは、そのような大切な経験や練習を、いまどこで積んでいるでしょうか?
この関係/コミュニケーション(⑦)と、主役(④)であることはコインの裏表の関係にあるような気がします。さらに、主体的に学んでいるか、主体的に考え、行動しているか(⑧)も大事な気がします。それはさらに、選択が提供されているか(⑨)や、自己評価や自己修正が可能か(⑩)、につながっていきます。
こうしたことすべて(①~⑩)が、教科書をカバーする授業や、校内研修・研究や、職員会議や、学校運営や、センター研修や、教育行政や、選挙を含めた政治で欠落していると思います。常に、「他人任せ」というか「自分とは関係ない」が付きまとっているのです。そんな状況で何かよくなることは考えられるのでしょうか?
2013年は、ぜひ①~⑩をうやむやにしたままではなく、それらの中のいくつかを確実に転換していくことに挑戦しませんか。(その挑戦は、選挙や社会で起きている諸々のことと深くつながりあっています。クラスや学校で日々していることと、社会や会社等に入ってからしていることは、「入れ子状態」になっていますから。悪い癖は、学校や教室の中でなくしておかないと、誰も望まない悪習慣が延々と続いてしまいます。)
★ ちなみに、これらはすべてつながっています。別物ではなくて。一つのことでできて、他のことではできない、というふうにはなかなかなりませんから。また、一つのことでできるようにできれば、他に応用可能だということです。
そういえば、免許更新制に伴う研修も、確実にこのリストに含まれます。これは、前安倍政権の産物の一つでした。今度は、どのような無謀な政策や事業を教育分野で打ち出してくれるのでしょうか?
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