2012年6月3日日曜日

教育の地方分権

先日、市教委と市校長会代表の意見交換会がありました。
 私も参加したのですが、そのなかで、「今後の教育の方向性」というテーマで話をする場面がありました。
 私は次の4点について話をしました。

1   競争ではなく、協奏を          
2   知識創造・・・基礎・基本から活用へ
3   コミュニケーション力・・・「英語」は必須⇒英語教育の見直し
4   オランダに学ぶ⇒「理性を育てる教育」「助け合いの精神を培う教育」

1    については、以前このブログでも書いたように1994年に「子どもの権利条約」を批准したわが国に対して、2010年国連・子どもの権利委員会からの勧告が出されていること。
「高度に競争的な学校環境が、就学年齢にある子どもの間で、いじめ、精神障害、不登校、中途退学、自殺を助長している可能性があることを懸念する。」
したがって、基本的な考え方としては、学力向上のために「競わせる」ことは望ましくないということです。

2   については、先日PISA2015(3年後の調査問題)の作問にかかわっているある大学の先生の話を聞く機会があったのですが、これからは「協調型問題解決」、つまり一人では解けない問題を少人数で話し合って解き、そこから次のゴールを見出す能力が試されるということでした。
この国が今後科学技術立国でやっていくのか、観光などのサービス産業で生きていくのかはわかりませんが、いずれにしても基礎・基本を活用した授業づくりが求められることは確かでしょう。

3   については、言うまでもなく、英語教育をどうするかは喫緊の重要課題です。
4   については、人口規模の問題もありますから、そっくりまねして導入すればいいというわけではありませんが、教育に対する基本的な考え方は大いに学ぶべきだと思います。

地方分権が叫ばれるようになってしばらく経ちます。教育の世界ももっともっと、地域の実態に合った分権が進んでほしいものです。

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