影響力があり、効果的に振舞うリーダーがもっている資質として、次の10項目がリストアップされていました。(原本には番号は付いていませんでした。あとで紹介者が解説をしたかったので、加えました。)
①
自分が期待することをモデルで示している。
②
少ししか話さず、より多くを「している」。
③
共有されたビジョンをつくり出し、それを実行している。
④
計算し尽くしたリスクを負う必要性を理解している。
⑤
失敗を恐れず、失敗から学べばいいことを知っている。
⑥
同僚と良好な関係を築くことにたゆまぬ努力をしている。
⑦
より大きな共通の目的のために協働している。
⑧
絶えず、学び、そして振り返っている。
⑨
変化することの価値をみんなが理解できるように助けている。
⑩
言い訳ではなく、解決策に焦点を当てている。
以上は、Learning
transformed : 8 keys to designing tomorrow’s schools, today /Eric Sheninger & Thomas C. Murrayの36ページに書かれていたことです。
あなたがリーダーに望むことは、すべて押さえられていましたか?
抜けているものには、どんなものがありますか?
これらを実行に移している教育のリーダーは身近にいますか?
これらの資質をもったリーダーを増やすにはどうしたらいいと思いますか?
◆
教師も、教室の中では間違いなくリーダーです。
あなたはどれを実践していますか?
あなたに欠けているものは、どれですか?
一番難しいのはどれでしょうか?
これら10の項目について、詳しく書いてある本として『教育のプロがすすめるイノベーション』がありますので、まだ読まれていない方はぜひ参考にしてください。
③は、リーダーが自分でつくってしまい、その結果に従わせることではありません。日本の校長は、それが自分の役割と思いこんでいますが。共有されたビジョンのつくり方については、『エンパワーメントの鍵』に詳しく書いてありますので参照してください。
④と⑤について、 新しいこと(変化に耐ええるもの)をやろうとしたら、リスクや失敗はつきものです。それらを可能な限り計算し尽くし、失敗した時は、それこそが学びの機会と捉えて、ビジョンの実現に向けて前進すればいいのです。
そういう努力をし続けないと、子どもたちに対して失礼です。また、そういう努力を教師(大人)がし続けているモデルを示し続けないと、子どもたちは学ぶことの意味を見いだせないでしょう! これは、⑧や⑨とも関係します。
あなたは⑥に関して、どのような体験がありますから? リーダーからされたものとして、そしてリーダーとしているものとして。
⑦は、すべてではありませんが、かなりの部分③に依存する部分があります。
⑩に関連して、最近面白い本を読みました。『ネガティブ・ケイパビリティ ~ 答えの出ない事態に耐える力』という本です。学校をポジティブ・ケイパビリティ(=正解のある問題解決能力)ばかりを大事にしているところとして嘆いている本です。こちらも、ぜひ参考にしてください。
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