2週前の話題は「教員研修」でした。最近、かつての仕事仲間の先輩と話す機会があり、そこでも「教員研修、校内研修」が話題になりました。その先輩も指導主事経験者であり、私もそうでした。その二人の一致した結論は、「教育委員会等の主催する教員研修は役に立たない」です。なぜ役に立たないかはこのブログでも再三話題になっているので、繰り返しませんが、2週前の記事にある通りなのです。
『4. 教師の学びの場は、学校である。』http://projectbetterschool.blogspot.jp/2016/07/blog-post_10.html
さきほどの先輩は校長退職後、何年にも渡って「初任者指導教員」を務めました。
その結果わかったことは「驚くほど、先輩教師が後輩に指導できていない」ことだそうです。ですから、「学びの共同体」などといっても、学び合える環境などほとんどない学校が現実には大半を占めているのではないでしょうか。確かに、校内研修はやっているかもしれませんが、それは「アリバイづくり」程度の中身に過ぎないように思います。
そこで、次の点が重要になってくるのです。
『6. 学校のリーダーは、学校の中で教職員がプロとして学び続けられる文化をつくり、維持する責任がある。』
まったくその通りなのですが、それができている管理職は何%いるでしょうか? ちなみに、「リーダー」は管理職のみを指しておらず、教務主任や学年や教科等のリーダーなど学校のミドル・リーダーも含んでいます。
これもまさにその通りです。悲しいことに、校長が授業内容等について指導できない、それだけの力量がない人が少なからずいるという厳然たる事実があります。
それでは全く救いはないのか、と言うとその解決策はまず次の一文にあります。
『7. 学びや学校を変える単位は、個人ではなく、チームである。』
自分だけで自分の学びを変えられるような人はほとんどいません。サポートし合う仲間がいることが何よりも大切なのです。校内でそのようなチームを作り、授業や教材や生徒指導のことなどについて、気楽に話し合えるそんな仲間がいることが大切だと思います。
さらに今はネットの時代ですから、SNSを利用した仲間作りもよいと思います。米国では、Pinterestという写真中心の投稿サイトがありますが、教師同士の授業や教材づくりに関する交流の場にもなっているようです。
そして、最後には次の点が重要です。
『9. 個々の教師が改善・成長・学びを実現するために、必要なサポートが何かを明らかにする必要がある。』
その場限りの「イベント的な」学びではなく、継続的にサポートすることのできる体制づくりです。校内だけでなく、国内のあちこちにこのようなセンターがあるといいですが。
この点も、米国の様々な地域の民間サポート団体のあり様を学べないものかと常々思います。
無いものねだりで嘆いていても始まりません。
やってみようと思った人間がまず動いてみる、そこからしか物事は始まりません。
このブログがそういった方々の支えの一つになれればと思います。
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