今回は、そのための具体的な方法を、元小学校の先生のティシャ・シップリーさんが集めた情報をベースに紹介します。
(日本では、ここ1年ぐらい盛んに言われている「アクティブ・ラーニング」とどういう関係があるか、考えるヒントにもなるかもしれません。ちなみに方法同士は、必ずしもつながっているわけではありません。バラバラに考えてください。そして、利用できると思った方法を積極的に活用してください。)
1.生徒たちがすでに知っていたり、興味のあることをベースにしてテーマ学習のユニットをくむ(これについて詳しく知りたい方は、テーマワークを参照してください。
2.そのテーマ学習と関連させる形で、教室の内部に異なる形でテーマに迫る学習センターを数か所設置する(通常は、1か所で2~5人が取り組むので、教室の生徒数で割った数のセンターが必要になります)。センターでは、ハンズオンの物が使えたり、ロールプレイをしたりなどなど思考をこらします(要するに、センター毎に生徒たちがすることは違うわけです。こういう学び方に興味のある方は、吉田(pro.workshop@gmail.com)まで連絡ください。
3.絵本を有効に活用する。(これについて詳しくは、『「読む力」はこうしてつかう』をご覧ください。読む力=書く力=聞く力=話す力=見る力=考える力=・・・であることがわかります。絵本は、類稀なる学習材です。
5.選択を提供する。(学習スタイルやマルチ能力などの学び方や、一人で、ペアで、小グループなどの形態も)
6.本づくりなど、自分たちの学んだことを発信する成果品をつくる。(実際に本当の対象を設定して作るといい。フィードバックももらえるから。たとえば、本づくりの例として、http://busyclassroom.weebly.com/make-and-take-books.html)
7.学びのコミュニティをつくる ~ 生徒たちが、クラスは自分たちのものと思え、互いに助けあい、教えあい、刺激しあい、学びあえるところこそが、確実に授業に「夢中で取り組む」条件!
8.7と関係するが、生徒たちができることは任せているクラス。教師が教えることも含めて、やり過ぎないクラス。しっかり生徒たちがやれるためには、そのための準備と練習が必要なこともお忘れなく。
9.生徒のことを知る。質問する。(すべてのベースと言えるかもしれません。これなくして、1を含めて、ほとんどが実現できないぐらいに。)
そして、私なら
10番目として、「モデルで示す」を加えます。教師自身の、夢中で(熱烈に)取り組んだ経験こそが上記のベースだとも思うからです。この点については、ぜひ『理解するってどういうこと?』を参照してください。教科書をカバーすることでは「夢中で取り組む」授業はもちろん、単に取り組んでもらうこと自体が難しいと、薄々あなたはお気づきではないでしょうか。
以上の10個を振り返って、すでにしていることはどれだけありましたか?
書いてあることは、自分なりに形を変えて試してみてください。
常に改善できる方法を考え続けて、そして試してみてください。
同僚や本からいい方法は拝借し、そして自分なりにアレンジして試してください。
そして、振り返って、さらに次の時に活かしてください。
その繰り返しからしか、生徒たちが「夢中で取り組む」授業は実現しませんから。
(出典: http://inservice.ascd.org/ten-ways-to-engage-all-students-in-the-classroom/)
1の追加です。
「生徒たちがすでに知っていたり、興味のあること」をベースにするからといって、学習指導要領や教科書を無視するわけではありません。もちろん、それらも押さえながら計画を立てます。
通常は、教科書優先で、「生徒たちがすでに知っていたり、興味のあること」は軽視か無視されるのと対照的なわけです。
1の追加です。
「生徒たちがすでに知っていたり、興味のあること」をベースにするからといって、学習指導要領や教科書を無視するわけではありません。もちろん、それらも押さえながら計画を立てます。
通常は、教科書優先で、「生徒たちがすでに知っていたり、興味のあること」は軽視か無視されるのと対照的なわけです。
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