今日は、こどもの日。
NHKの「日曜討論」では、教育問題についてがテーマでした。
でも、とても聞いていられる内容ではないので、そうそうに切り上げました。(特に、聞こうとしてスイッチを入れたわけではなく、朝食をとっているときに、8時50分からラジオをつけていた延長上に、それを聞いただけに過ぎませんでした。)
さて、成長し続けるのに欠かせないのが、いいメンターの存在です。
メンターは、単なる先輩ではなく、自分を引き上げてくれる先輩/師匠的な存在のことです。
もう7年前になりますが、白鳥さんとジョージア州のある教育委員会(そこは、教育委員会ぐるみでPLCを推進していました)を訪ねたとき、教員同士の挨拶に「あなたには何人のメンターがいますか?」を使っていたのでビックリしました。★
それほど、効果的だというのです。
昔は、日本でもそういう存在は当たり前だったのかもしれませんが、ここ30~40年は聞かなくなってしまいました。
そういうモデルにしたいような人がいなくなってしまったからでしょうか?
それとも単純に、コミュニケーションをとる機会がなくなってしまったので、人のもっているいい所に気づけなくなってしまっただけでしょうか?
いずれにしても、昔よりは自分のメンター(良き先輩/師匠)といえる人を探し出すのはシンドイご時世です。
私の場合は、それを身近な人ではなく、書き手に求めています。
それぞれの分野(PLC、教員研修、評価、ライティング・ワークショップ、リーディング・ワークショップなど)で、何人ものすぐれた書き手=メンターを持っています。これらの中で、唯一の日本人はいまのところ前にも紹介した鶴見俊輔さんです。しばらく前は、田中正造と宮本常一が含まれていました。★★「自分も、ああいうふうでありたい」というモデルを提供してくれる人のことです。過去の人や書き手は、逃げないのでオススメです。
皆さんの周りを探しても見つからない場合は、ぜひ本の中から探してみてください。必ず成長し続ける糧を与えてくれるはずです。
◆大切なおまけ: あなたの周辺にいる先生たちで
1) テストの点数や通知表の記号や短い文章で、子どもたちがよりよく学べると思っている教師はどのくらい(何割)いると思いますか?
2) テストの点数や通知表の記号や短い文章で、自分の教え方が改善すると思っている教師はどのくらい(何割)いると思いますか?
●答えてもいいという方は、2つの数字を吉田(pro.workshop@gmail.com)までお送りください。
★ このメンタリングという方法は、『「学び」で組織は成長する』で紹介している22の方法の一つです。
★★ 一度メンターになった人は消えない、と思います。
その意味では、私にとっては『ワールド・スタディーズ』という一冊の本もメンターであり続けています。その関連で、カール・ロジャーズにつながりました。『ワールド・スタディーズ』を開発した人たちが、彼の影響、特に『学習する自由』の影響を強く受けていたからです。私がそれを知ったのは1995年のことで、その時すでにロジャーズは亡くなっており、彼の弟子的な存在の人が再編集して出した本が第3版でした。これほど、興奮する教育書に出会ったのは、はじめてでした。その第3版が日本語に訳されたのは、2006年になってからです。この時差は、大きいです。でも、訳されたことだけでも良しとすべきかもしれません。
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