この4月から私立大学の教員に転職しました。
これまでとは全く違う仕事で面食らうこともありますが、何もかもが新鮮です。
自分が学生のころとは全く環境は違うと思いますが、学ぶことの面白さを追究できるのは何ともうれしいことです。私が所属する学科は小学校教諭と幼稚園教諭を目指す学生がほとんどですが、途中で方向を変えて、企業に就職する学生もいます。
さて、まず大学の教育ですが、最近は大学もFD(Faculty Development)と言って、授業改善にも力を入れ始めているようですが、どの程度のものなのか、幸いにも学内のFD委員になったので、そのあたりをしっかり見ていこうと思っています。
私の担当している授業のなかで、25人のクラスがありますが、このくらいのサイズだと一人一人とうまくかかわって学びのサポートがある程度できると感じています。ところが、50人を超えるクラスではなかなか双方向は時間ばかりかかってどうもうまくありません。一方通行の授業ではなく、なるべく学生主体の授業プランでいきたいのですが、まだまだ工夫の余地があります。
最近、つくづく思うのですが、「よく学べないのは学び手の責任ではなく、教えての責任だ」と思うところから、よい授業づくりがスタートするということです。学校での校内研修などでの授業改善では、まずこのことを自覚することが出発点だと思います。
かつて、佐藤学さんが「学びからの逃走」と指摘したように、教科書だけに依拠した従来型の授業では、この授業から逃走してしまう(現実には教室から逃げ出さないまでも、心ここにあらずで、ただそこにいるだけという)状況を変えることは不可能でしょう。
先週の吉田さんの指摘にもあるように、よく学べるようにするためには、教師がよいモデルを示すこと、またそのような授業形態を作り出せること、そのことが最大の目標になるのだと思います。
私自身も、決して学びに意欲的でない、どちらかというと、学びから逃走しようとしている学生たちにも、学ぶ面白さを教えていきたいと思いますし、自分自身もさらに学んでいきたいと考えています。
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