2012年10月7日日曜日

PLC便りの第2段階のスタート



 スタートしてから約1年後の「見直し」というか「振り返り」をしたことで、自分たちの大切にしたいことや目標を鮮明にすることができました。

 まず、私たちは「PLCを、教師の継続的な学びを通して授業改善と学校改善を実現すること」と捉えていますが、このことをこれまで以上に意識した情報発信をしていきます。

 2番目は、教師の継続的な学びを通して授業改善と学校改善を実現すること ねらいですから、単なる情報発信だけではそれが達成されないことも痛感しました。そこで、実際にアクションに移そうとする方をコンサルテーション/コーチ ング/カンファランス(+研修やワークショップ等)の形でサポートしていきます。目的の実現には、かなり密度の濃いコミュニケーションが不可欠と考えま す。
授業改善、学校改善および教師の学び(=教員研修)の分野で、ご自分の目標達成や悩みや課題の克服・改善のために相談してみたいという方は、pro.workshop@gmail.comに気軽にご連絡ください。ベストを尽くして相談に乗らさせていただきます。

3番目は、PLC(プロの教師集団として学び続けるコミュニティとしての学校)の輪を広げることに協力してくださる方を募ります。
「PLC 便りは参考になるから、読んでみたら」と、興味の持てそうな方にぜひ紹介していただきたいのです。そのためには、中身が紹介に値するものでなければなりま せん。まずは、より良い内容のPLC便りにするためのアドバイスをお願いします。(アドレスは上記と同じです。)


  <メルマガからの続き>


 今回のテーマ(やりたいことを実現する)に関連した情報提供は、The Knowing–Doing Gap(原題=知っていることと実際にしていることのギャップ)について書かれた本です。 

一度は、『変われる会社、変われない会社 知識と行動が矛盾する経営』というタイトルで出た本が、いまは『実行力不全 : なぜ知識を行動に活かせないのか』(ジェフリー・ペッファー他著、ランダムハウス講談社, 2005)で再刊されて出回っています。
 
  知っていることと、それを実行に移せないギャップは、学校だけでなく、多くの組織が抱えている問題です。優秀で勤勉な社員が揃っているのに知識を実行に移せずに業績が低迷している会社もあれば、平凡な人々が行動することによって成果を上げている会社もあります。いったいどこが違うのでしょうか? PLC(教師集団が学び続けるコミュニティとしての学校)づくりに参考になる本です。読まれたら、ぜひ感想等をお聞かせください(下のコメント欄かpro.workshop@gmail.com宛で)。 

  ちなみに、PLCづくりを考えた場合、教育書よりもビジネス書(や最近では動物行動学)など教育書以外の文献の方が参考になるかもしれないぐらいですから、ぜひアンテナの張り方をこれまでとは変えてみることをお奨めします。

  また、学校の場合は、「知っていること」だけをとっても英語圏で流通している情報量と日本語で流通している情報量には100対1とは言わないまでも、 100対2か3の情報ギャップがあります。これだけの情報格差が存在するのですが、逆に捉えれば2か3で今の教育レベルを維持しているというのはすごいこ とです。これが、4か5、さらには10か20になるだけでも、さらにすごいことになりますから。(しかし、今のままでは「衰退の一途」をたどることは確実 です。)
  それほど、英語圏の情報を知ることは大切であるということになります。フィンランドをはじめ北欧諸国やオランダなどが評価される教育を行っている背景に は、この豊富な情報量があります。なんと言っても、教師の9割以上が英語を解し、直接情報を入手して活かしていますから。(もう一つの理由は、すでに上で 紹介した知識を行動に移せる柔軟な仕組みを教育の各レベルで作り出していることです。)

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