2020年1月5日日曜日

2020年。あなたたにできることは何ですか?

新年、あけましておめでとうございます。

2020年。オリンピック・イヤーの幕開けです。

まだ小さかった私には、1964年の東京オリンピックの時の記憶はほとんどありませんが、当時の日本人が抱いていた高揚感のようなものを感じたことを覚えています。なんだかよくは分からないけど、明るい未来が訪れるような、そんなワクワクした気持ちに胸が高鳴ったものです。

戦災からの復興と国際社会への再デビュー。高速道路も新幹線も全て東京オリンピックを目指して作られたインフラでした。いわば、戦後日本の高度経済成長の礎を築いた大会だったと言えるでしょう。

あれから、50年以上の年月が流れて、迎える2020東京オリンピック。1964年当時は、国全体がナイーブに肯定していたのでしょう。オリンピックに対する捉え方もずいぶん変わりました。多様で、複雑な価値観が取り巻くようになってきた。皆さんは、どのような思いを抱いて、この大イベントを迎えますか?

1964東京五輪へのノスタルジーに浸る人もいるでしょう。商業主義のスポーツ大会に何の意味があるのか、強い疑問をもつ人もいるはずです。選手目線で考えると、もっと純粋なものが見えてきます。自分自身の限界への挑戦、努力、チームワーク、絶叫、感動。スポーツには人の心を動かす様々な要素があります。

皆さんは、どのようなスタンスでこの大イベントに接しますか。オリンピック反対の論陣を張って、SNSなども活用しながら、世論に訴えて行きますか?それも一つの方法でしょう。仲間を募って、デモ隊を組織しますか?日々、テレビにかじりついて、日本選手に声を枯らして応援を送るのも、一つの選択です。オリンピック観戦を契機にして、ジョギングを始めて、健康で豊かな人生を送ろうと決意する人もいるでしょう。

しかし、どのような反対意見があろうが、どのような賛成意見があろうが、確実にオリンピックはやってきます。私たちが抗うことができないところで、進んでいく物事はたくさんあるのです。

賛否の議論は大切です。大局を見た議論や学びは不可欠だと思います。一方で、今自分にできることは何か、考えて行動することも、同じように大切だと思います。

「意見が一致しないので、自分は何もやらない。」つまり、ゼロかイチかといったデジタル思考のみでは、この複雑な時代を前に進めることは困難だと思います。

今、学校教育も、複雑で混沌とした時代に入ってきました。

本質を見極める議論はもちろん大切ですが、この大きなうねりの中で、今、私たちにできることは何かを考えて行動していきたいものです。

“Do one thing everyday that makes you happy.” ★

今年もよろしくお願いします。

★Elena Aguilar (2013) The Art of Coaching, Jossey-Bass, p40.


1 件のコメント:

  1. 「私たちにできることは何かを考えて行動していきたい」で考えたこと・・・

    ①「私たち」と同じレベルか、それ以上に「私」レベルで考えたいこと ~ 理由は単純、「私たち」レベルでは二の足を踏むのが見え見えだから。まずは、「自分」レベルにこだわりたいです。それなら、説明したり、説得する相手がいないので、行動に移せる割合が数割アップします。

    ②「できること」と同じレベルか、それ以上に「したいこと」にこだわりたいこと ~ その方が「夢」を感じるから。「前向き」になれるから。要するには、課題解決や改善のウェートよりも、目標達成を大切にしたいから。

    ③「考えること」よりも「行動」を大切にしたいこと ~ 必要以上に考えてしまうと、「制約」が頭をもたげてきて、行動を止めるから。「直観」や「これまでの経験」(成功体験と失敗体験の両方を踏まえて)を大切にしたいから。その意味では、「振り返り」は大切にする!

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