2週間前のサーバント・リーダーシップには、かなりのリーチ数 がありました。
それは、言葉が目新しかったからでしょうか?
図が分かりやすかったからでしょうか?
校長への期待からでしょうか?
サーバント・リーダーに求められるものが提示されていたからでしょうか?
(身近な校長は、どの項目はすでに抑えていたでしょうか? これらの項目というか資質の抑え方は大事ですね。項目だけでは、なかなか自分のものにできない人が多いので!)
今回は、その分かりやすかった図(図1を参照)に焦点を当てて解説をしてみます。
まず、この図から分かることは、
サーバント・リーダー的な校長がいないと、学校をPLC(プロの教師集団として学び続けるコミュニティ)にすることはできず、従って教師一人ひとりの授業改善も実現しないことを意味します。
①それでは、サーバント・リーダーといえる校長が日本の小・中・高にどれくらいいるかというと、残念ながらウン十人に一人いるかいないかが現状です。
「だから授業改善が一向に進まないのか!」と、皆さん納得してしまったでしょうか!
②従って、PLCはなかなか築けません。
それどころか、以下のような悲しい課題群(図2を参照=出典は『校長先生という仕事』の130ページ)を抱えたままです。
③PLCが築けていませんから、いくら校内研究(授業研究)・校内研修に時間を費やしても、授業改善にはつながりません。授業改善は、イベントでは到底無理なので。
それでは、この図を実現する方法はあるのか?
あります。
少し時間は掛かりますが、確実な方法が。(唯一の方法ではありませんが、その容易さからして、最も確率の高い方法だと思います。)
少し時間は掛かりますが、確実な方法が。(唯一の方法ではありませんが、その容易さからして、最も確率の高い方法だと思います。)
それは、皆さんが教師であるうちからライティング・ワークショップ(作家の時間=WW)とリーディング・ワークショップ(読書家の時間=RW)を実践することです。★
これらは、図に描かれていることを確実に教室単位で毎週2~3回やり続ける(=練習し続ける)ことだからです。★★
①まず、WWとRWを実践するということは、教師がサーバント・リーダーにならないとできません。はっきりと主役の転換が求められるのです。主役が教師か教科書である限りは、WWとRWは成立しません。
②次に、PLCの代わりに、SLC=Student
Learning Community=生徒たちの書き手/読み手/学び手が確実に築かれます。
http://wwletter.blogspot.jp/2010/05/ww.html の5番目と3番目の要素をご覧ください。(残りの要素も、各自が確実に自立した書き手/読み手/学び手になるのに不可欠です。)
③そのような学びが頻繁に起こっていると、自ずと生徒たち一人ひとりの学びの質と量は格段に向上する(WWの場合は書く力がつき、RWの場合は読む力がつく)と同時に、教師の授業力も向上し続けます。
以上は、国語の場合ですが、WWとRWは容易に他教科に転用できますので、すべての教科で実践できます。★★★
サーバント・リーダーに興味をもたれた/なりたい方で、まだWWとRW関連の本を読まれていない方は、『リーディング・ワークショップ』『読書家の時間』『ライティング・ワークショップ』『作家の時間』そして『理解するってどういうこと?』をぜひお読みください。
★ その対極にあるのが校長研修です。校長になってからサーバント・リーダーを期待しても無理です。また、校長研修の前に行われるたくさんの義務研修ももちろん役に立ちません。
★★ それほど授業と学校運営は同じことなの(=入れ子状態になっているの)ですが、そのようには理解されていないところに、学校が変われない原因があるのかもしれません。それとも、まずい学校運営=リーダーシップの練習を長年まずい授業でやり続けているということでしょうか? でも、それじゃ、好循環の逆の悪循環をあえてしていることになりますね! (ここでの最も重要なポイントは、「サイクルを回し続ける」ということです。)
★★★ ちなみに、親との関係(PTA)にさえ転用可能です。というか、いまのままのPTAでは、あまりにも貴重な才能の無駄遣いをし続けるだけに過ぎません。もったいないこと極まりないです。親との関係においても、主役は誰か、脇役は誰かを考えてみたら、どういう関係を築いて、どういうことをしていくのがいい/どういうことが具体的にできるのか、自ずと明らかになります。最初のボタンの掛け違えがあると、ずっとおかしなことをやり続けたままです。
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