原語はengagementです。発音すると、上のようになります(厳密に言うと、最初のeはエとイの間だと思います)。
いま日本のビジネス界でも、結構使われ始めている言葉の一つです。
仕事に「活力、熱意、夢中、没頭」して取り組むことが求められているからです。
一般的には、結婚を約束する「婚約」として知られていますが、ここでのニュアンスは大分違います。
欧米の教育書を見ていても、この言葉ほど多く見かけるものはありません。
学習にも、「活力、熱意、夢中、没頭」が求められている、といえば通じるでしょうか?
(しかし、学習する時のengagementと仕事上でのengagementがつながっていることは確かです。★)
学習の場合は、ニュアンスとして、「夢中で取り組む 」が一番ピンと来ると思います。
「(興味関心を)引く・魅了する」でもいいかもしれません。★★
そういう状況を、教える側が創り出すことが大切なのですが、教科書をカバーする授業では、それはなかなか困難です。教える内容がすでにあるので、興味関心をもつのは、生徒たちに委ねられてしまって、教師側の努力はあまり期待できなくなっています。
そういう状況を、教える側が創り出すことが大切なのですが、教科書をカバーする授業では、それはなかなか困難です。教える内容がすでにあるので、興味関心をもつのは、生徒たちに委ねられてしまって、教師側の努力はあまり期待できなくなっています。
この度合いが、学びの質と量に直接影響し、さらにはその子の学校での体験全体を大きく左右するからです。決定づけます。(教科や学校の好き嫌いを、です。)
それは、一度夢中で取り組んだ者が、次の人たちにバトンを渡していくことができます。
ワシテは、自分の創造力を爆発させて点を描きまくるまでは、確実に絵を描くのは嫌いでした。でも、展覧会でたくさんの点を展示して評価されることで、おそらく絵を描くことは好きになりました。そして、絵が苦手という別な子へのアプローチの仕方も学んだのです。
そういう学びは、絵本の中だから可能なのでしょうか?
皆さんの授業では、どのくらいつくれていますか?
管理職なら、それを教職員にどれくらいつくれていますか?
どういう方法を用いましたか? ぜひ教えてください。
★ 単に、学習上のengagementと仕事上でのengagementがつながっているだけではありません。社会とのengagementともつながっていますから、教室の中で確実に生徒たちが「夢中で取り組む 」「(興味関心を)引く・魅了する」状況をつくることは、とてつもなく大事です。それこそが、教師(や管理職)の仕事と言えるぐらいに。それと比べると、教科書をカバーすることは二義的、三義的ものです。
★★ この言葉/概念、すでに日本語でもありそうな気がします。私が思い出せない/気がつけないだけで。いい言葉をご存知の方は、教えてください。
ある意味で、「フローの状態」に近いとも言えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿